'87未来の東北博覧会

'87未来の東北博覧会

概要

1987年7月18日から9月28日まで、宮城県仙台市の港地区にて開催された'87未来の東北博覧会は、地域の特性と文化を広く伝えるために設けられた地方博覧会です。テーマは「東北新時代の夜明け・日本のふるさと新発見」とされ、シンボルマークは青い丸に白い線で東北の形が描かれています。会場は36ヘクタールの広さを誇り、34のパビリオンが展示され、多彩な内容で来場者を楽しませました。来場者数は296万人を超え、目標の200万人を大きく上回る成功を収めました。

歴史的背景

1980年に東北新幹線の開業を祝うイベントとして提案され始まったこの博覧会は、1984年には本格的な構想が固められました。その後、1985年には実行委員会が設立され、先駆的な取り組みが進められました。1986年には出展企業の参加が増加し、地元経済の活性化にも寄与しました。

会場とパビリオン

博覧会には、未来の東北博覧会協会が主催する「東北未来館」をはじめ、各県や企業の出展によるパビリオンが用意されました。「ふるさと東北館」や「みやぎ館」では、地域の自然や文化が紹介され、東北の魅力が多様な視点から伝えられました。また、技術をテーマにした「三菱宇宙館」や「NTTスペースシアター」なども立ち並び、先端技術や宇宙への夢が語られました。

マスコットとテーマソング

この博覧会のマスコット「コケット君」は、こけしを宇宙少年として擬人化したもので、広く親しまれました。テーマソング「まばゆい気分で」は、さとう宗幸が歌い、大会の雰囲気を盛り上げる楽曲となりました。

イベントとエンターテイメント

会期中、様々なイベントやコンサートが開催され、名だたるアーティストが出演しました。昼は家族向けのアトラクションが多く、夜はイルミネーションや音楽イベントで賑わいました。特に、海の催し物やスリル満点のアトラクションが好評でした。

交通アクセス

博覧会は、仙台駅などの主要駅からシャトルバスが運行され、来場者は便利にアクセスできました。また、臨時の観光船や特設の鉄道も整備され、県内外から多くの観客が訪れました。

閉会後の影響

博覧会の後、約13億円の黒字を計上し、地域振興協力基金などに資金が拠出されました。開催地は「夢メッセみやぎ」として活用され、今なお地域振興に一役買っています。更に、臭い求める声に応えて、1997年には同地で「国際ゆめ交流博覧会」が開催されました。

結論

'87未来の東北博覧会は、地域の文化や産業をアピールするだけでなく、経済活性化にも寄与した重要なイベントとなりました。そして、これを契機に東北地方の新たな発展の可能性が広がり、地域振興の重要なエピソードの一部となりました。

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