×と○と罪と

アルバム『×と○と罪と』について

『×と○と罪と』（バツとマルとつみと）は、人気バンドRADWIMPSによるメジャー5枚目、通算7枚目のスタジオアルバムです。このアルバムは、2013年12月11日にユニバーサルミュージックが運営するEMI Records Japanからリリースされました。前作『絶体絶命』から約2年9ヶ月ぶりの新作であり、その間にバンドはさまざまな困難を経験しています。

アルバムの背景

アルバムの制作は2012年春に始まりました。この時期、ドラマーの山口智史は局所性ジストニアという持病に苦しんでおり、アルバム制作に対しても難しい状況にありました。そんな中、ボーカリストの野田洋次郎は、感動を与える作品を創り出すためには、十分な準備が必要だと感じ、作業を進めました。音楽活動の再開については、2012年3月11日に楽曲「白日」を発表したことが契機となり、バンドは再び集まり、製作を続けることができたと言います。

震災の影響を受けた彼らは、これまでとは異なる視点で音楽を捉えるようになり、音楽への向き合い方が変化しました。特に、ワクワクするような楽曲を作ることに力を入れたそうです。野田自身も、これまで以上に4人の存在を大切にしていると語っています。

収録内容と特徴

本作には「いえない」という楽曲が含まれていますが、意外にもライブでは一度も披露されたことがありません。また、「ブレス」は前作ツアーの一環で演奏されたことがあり、初めて披露されたのは、2013年9月の野外ライブです。「キズモノ」という楽曲は、同じく前のツアーで披露されましたが、アルバムには収録されていません。これらの曲は、バンドの表現力の多様性を示しています。

リリースとプロモーション

アルバムの初回限定盤は、特別なデジパック仕様で、アートブックレットも同封されています。また、アルバムの発売に先立ち、いくつかの楽曲のミュージックビデオが公開されました。「ラストバージン」のPVは11月13日に公開され、続いて「会心の一撃」と「リユニオン」がそれぞれ11月27日から配信されました。これにより、アルバムへの期待感が高まっていきました。

ツアー活動

アルバムのリリースを受けて、2014年には「RADWIMPS GRAND PRIX 2014 実況生中継」というライブツアーが実施されました。このツアーは、初の海外公演を含めて33会場44公演にわたり、多くのファンと感動を共有しました。アリーナツアーとしては、バンド史上最長の規模での公演が行われ、盛大な盛り上がりを見せました。

まとめ

『×と○と罪と』は、新しい試みと音楽表現の深化を目指して作られたアルバムであり、RADWIMPSの独自のスタイルを感じさせる作品となっています。音楽に込められた思いや、制作の背景を知ることで、リスナーはより深くこの作品を楽しむことができるでしょう。

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