□字ック

劇団□字ック：東京を拠点にした演劇の新たな形

劇団□字ックは、日本の首都圏・東京を拠点に活動する劇団であり、その主宰を務めているのは脚本家・演出家・役者として知られる山田佳奈氏です。劇団の特筆すべき特徴は、全団員が女性で構成されている点で、男性俳優は特別な客演として招かれる形で舞台に立つことが多いです。これにより、女性視点を大切にした作品作りがなされており、ジェンダーに関する新しいアプローチを提案しています。

創立と活動の軌跡

実際に劇団□字ックは、2010年3月に旗揚げ公演『なんでもねぇが、突然バーンと落ちてきた ただ、そこに転がる日』を千歳船橋APOCシアターにて行うことで、その活動をスタートさせました。以来、数々の作品を上演し、特に2012年には、神保町花月にて『ハッピーネガティブ・ボーイフル』を披露。この作品では山田が脚本を手がけ、犬の心の押見泰憲が演出を担当しています。

さらに、2013年には四度目の公演として『退カヌコビヌカエリミヌヌ』を王子小劇場で上演し、その後も新たな舞台作品を次々と発表してきました。毎年夏には特別イベント『鬼FES』を開催し、一般的な小劇場劇団にとっては珍しい試みとして注目を集めています。このイベントは、演劇という枠を超えた多種多様なパフォーマンスが一堂に会し、観客に新たな体験を提供しています。

独自のポッドキャストと今後の展望

また、劇団独自のポッドキャスト『QPOD』を配信しており、活動の裏側や作品に対する思いなどをリスナーに届けています。これにより、視聴者との距離を縮めるだけでなく、演劇をより身近に感じてもらう努力をしています。

2020年以降、劇団は新たな体制に移行し、山田佳奈一人の体制へとシフトしました。これによって、より個性的な作品制作への挑戦が可能になり、今後の展開に期待が寄せられています。劇団のメンバーや過去の団員には、小野寺ずるや日高ボブ美、宮原真理などが名を連ね、それぞれが多様な役割を担っていました。

作品の数々

劇団の本公演は、2010年から続いており、作品名の一部は『燦燦』『鬼畜ビューティー』『滅びの国』など、バラエティに富んでいます。再演や特別公演も多く行われており、そのたびに新しい発見や感動を観客に提供しています。公演の数々は、いずれも女性の視点を生かした内容が多く、観客に強い印象を与えています。

このように、劇団□字ックは独自のスタイルで日本の演劇シーンに新風を吹き込んでおり、今後の活動にますます注目が集まることでしょう。

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