「劇場版ポケットモンスター ココ」テーマソング集

劇場版ポケットモンスター ココ テーマソング集

2020年にリリースされた『劇場版ポケットモンスター ココ テーマソング集』は、岡崎体育が手がけたアニメ映画『劇場版ポケットモンスター ココ』のテーマソングを集めたコンピレーション・アルバムです。このアルバムは、SME Recordsから2020年12月23日に発売され、通常版とDVD付きの初回生産限定盤の2形態が用意されています。およそ2年ぶりの作品で、前作は2019年に発売された『SAITAMA』でした。

このアルバムには、映画のテーマソングが全6曲収録されているだけでなく、テレビアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の主題歌4曲もボーナストラックとして含まれています。映画『ココ』では、岡崎体育が単独で複数の楽曲を手がけるという、劇場版ポケットモンスターシリーズとして新しい試みに挑戦しました。彼は脚本の段階から製作会議に参加し、楽曲の制作を進めていきました。また、それぞれのテーマ曲には異なるゲストボーカルが起用され、多彩な表現が実現されています。

楽曲の紹介

1. 掟の歌 featuring vocal SiNRiN（岡崎体育&SiM）

この楽曲は映画の冒頭で使用され、劇中の「オコヤの森」に伝わる掟をテーマにしたものです。監督の矢嶋哲生が作詞を手掛け、力強いメンバーとのコラボを通じて、ハカのような一体感を表現しています。岡崎を含む5人の声が重なり、特にザルードの印象を強める音響効果が感じられます。映画本編では、CD未収録の別バージョンも存在します。

2. ココ featuring vocal Beverly

オープニングテーマとして使用されるこの楽曲では、岡崎が疾走感を表現しました。曲調は森の擬人化された神々しさを表しており、実力派のBeverlyとのコラボによって立体感のある歌声が生まれました。

3. Show Window

岡崎自身が歌うアップテンポなこの楽曲は、初めての体験に対するワクワク感やおもちゃ箱をひっくり返したような楽しい世界観が表現されています。映画の流れの中で、感情の切り替えに寄与する役割も果たしています。

4. 森のハミング featuring vocal 東京都日野市立七生緑小学校合唱団

この楽曲は、歌詞のない劇伴のようなもので、「森の精霊たちが歌う」イメージを追求しました。合唱団が参加することで、自然の中の調和を感じさせます。曲は映画の展開に合わせて40秒が追加されています。

5. ふしぎなふしぎな生きもの featuring vocal トータス松本

メインテーマとして位置づけられているこの曲では、父子関係がテーマです。全国の親たちを感動させたいという矢嶋の要望を受け、トータス松本が起用されました。岡崎は子育ての経験がないため、周囲の育児をする友人からの観察を元に制作しています。

6. ただいまとおかえり featuring vocal 木村カエラ

エンディングテーマとして印象的なこの楽曲は、「ふしぎなふしぎな生きもの」との対比として母性に焦点を当てています。木村カエラの歌声が多様な母性を体現しており、岡崎はほとんど指示を受けず自由に制作に取り組みました。

収録内容

『劇場版ポケットモンスター ココ テーマソング集』は、単なる音楽集にとどまらず、映画のストーリーやテーマを深く理解するための重要な役割を果たしています。各楽曲が持つストーリー性や、岡崎体育の音楽に対する情熱が詰め込まれた作品であり、リスナーに新たな感動を提供しています。

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