「子どもに無煙環境を」推進協議会

特定非営利活動法人「子どもに無煙環境を」推進協議会

特定非営利活動法人「子どもに無煙環境を」推進協議会、略称「子ども無煙協議会」は、大阪府堺市南区に拠点を持つ市民団体です。この団体は、1988年に未成年者の喫煙を防止し、その健康をたばこの煙から守ることを目的に設立されました。そして1999年4月14日には特定非営利活動法人として正式に法人化されました。しかし、特設法人としての活動が不要になったとして、2019年1月31日には解散し、任意団体として活動を継続しています。

活動内容

「子ども無煙協議会」は、未成年者を対象とした無煙環境の促進を図る様々な活動を行っています。具体的には、無煙環境をテーマにしたコンクールの開催や、それを基にした紙芝居、絵本、ポスターなどの自主制作が挙げられます。これらの作品は学校や公共施設に配布され、広く一般に啓発活動が行われています。また、会報誌の発行を通じて情報提供を行い、非喫煙者の権利を守るために政府や関連機関への改善要請を行っています。

コンクールには全国から多くの作品が寄せられ、毎年選ばれた最優秀作品には、厚生労働大臣賞や文部科学大臣賞などの栄誉が与えられます。1996年には、「子どもの周りの無煙環境を広げることなど、社会環境の改善に貢献した」として保健文化賞を受賞しました。

さらに、2009年には一部の児童雑誌において受動喫煙のシーンが描かれていることを問題視し、出版社に対して抗議活動を行いました。この雑誌においては、ストーリーに不要な喫煙シーンが多く含まれており、協力先として日本たばこ産業が名を連ねていたため、問題として指摘されました。出版社は謝罪し、販売を中止するに至りました。

書籍の監修と編集

「子ども無煙協議会」は、未成年者に対してたばこの危険性を伝えるための書籍も数多く手掛けています。特に以下の書籍は、子どもたちに大切なメッセージを届けるために編集や監修が行われました：

• - 『パオンくんのタバコはこわいゾウ！』（1998年、葉文館出版）
• - 『きんえん山』（1999年、ぱすてる書房）
• - 『ボクらはスモー禁探偵団』（2000年、出版文化社）
• - 『タバコなんてけっとばせ！』（2000年、遊タイム出版） など。これらの書籍では、喫煙が子どもの健康に与える影響や無煙環境の重要性について、わかりやすく解説されています。

関係項目

「子ども無煙協議会」の活動は、煙害、受動喫煙、分煙、環境たばこ煙、スモークハラスメントなど、多くの関連分野と深く関係しています。現在、喫煙問題が社会的に注目を浴びている中で、同協議会の役割はますます重要になっています。

まとめ

「子どもに無煙環境を」推進協議会は、未成年者の健康を守るための活動を展開し、無煙環境をより広めるための訴求を行っています。今後も引き続き、社会における喫煙問題解決に向けた活動を通じて、子どもたちが健やかに成長できる環境作りに貢献していくでしょう。

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