「超」整理手帳

「超」整理手帳とは

「超」整理手帳は、1996年に野口悠紀雄氏（当時一橋大学教授）によって考案された手帳です。A4横四つ折りという独特のサイズと、8週間を見渡せるジャバラ式のスケジュールシートが特徴で、発売当初から話題を集めました。アスキーとキングジムから発売され、それぞれ書店と文房具店で販売されていました。

特徴

1. 8週間一覧可能なスケジュール

野口氏の時間管理術に基づき、長期的なスケジュールを一目で把握できる設計になっています。重要な予定を常に意識することで、計画的な行動を促し、締め切り前の慌ただしさを軽減することが目的とされています。

2. A4準拠のサイズ

A4用紙をベースとしたサイズは、書類との親和性が高く、情報整理に役立ちます。当時としては斬新なアイデアでした。

紙版「超」整理手帳の展開

通常のバージョンに加え、方眼バージョンやA5サイズの「エレファントA5」が登場しました。手帳を横長に使う「バーティカル」、ミニサイズの「ミニA7クリア」など、様々なニーズに対応した商品展開が行われました。ポスタルコとのコラボレーションでは、専用レイアウトのスケジュールシートも販売されました。その他にも、一年を俯瞰できる「ロング」や、SHOTNOTEとのコラボ企画など、様々な試みが行われましたが、短期間で販売終了となったものもあります。

2018年度版からは講談社での発売が終了し、書籍版はKADOKAWAから販売されました。

アプリ版「超」整理手帳

1. 「超」整理手帳 for the iPad

2010年にiPad版アプリが発売されました。最大18週間の予定を一覧できる機能や空き時間検索機能などが搭載されていましたが、不具合が多く、ユーザーレビューでは厳しい評価が寄せられました。その後、プログラムの再構築が行われましたが、2014年に販売終了となりました。

2. 「超」整理手帳 for the iPhone

iPhone版アプリも2011年に発売されましたが、iPad版と同様に2014年に販売終了となりました。

3. 「超」整理手帳2 for iPhone/iPad

2015年には、iPhone/iPad両対応のユニバーサルアプリとして「超」整理手帳2が発売されました。しかし、従来のアプリにあった機能が大幅に削減され、ユーザーからの批判を受けました。2017年に販売終了。

ユーザとの交流

かつては、野口悠紀雄氏のオンラインサイトやフォーラムでユーザー同士の意見交換が行われていましたが、2012年に閉鎖されました。

現在

様々な展開を見せた「超」整理手帳ですが、2024年現在、紙の手帳は一部で販売されているものの、アプリ版は全て販売を終了しています。しかし、そのコンセプトは、多くの手帳やデジタルツールに影響を与え続けています。

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