『8月のクリスマス』 オリジナルサウンドトラック

『8月のクリスマス』 オリジナルサウンドトラック

2005年8月24日にユニバーサルミュージックから発売された、シンガーソングライター山崎まさよしによるオリジナルサウンドトラックアルバムです。これは、彼にとって初めて単独名義でリリースするサウンドトラック作品となります。過去にはテレビドラマのサウンドトラックに演奏家として参加した経験はありましたが、本格的な「オリジナルサウンドトラック」という形態での発表は本作が初めてとなりました。

本作は、山崎まさよし自身が主演を務めた東芝エンタテインメント配給の同名映画『8月のクリスマス』のために制作されました。この映画は、韓国で製作された『八月のクリスマス』をリメイクしたものです。映画の中で山崎が演じたのは、余命わずかと宣告された写真館の主人であり、アルバムのCDジャケットには、その映画の舞台となった写真館の外観が用いられています。

アルバムに収録されている楽曲は、全て山崎まさよし自身が作曲・編曲を手掛けています。また、演奏についても、基本的に彼一人で行われています。映画の雰囲気や登場人物の心情に寄り添うような、繊細で叙情的なインストゥルメンタル楽曲を中心に構成されており、劇伴音楽としての完成度を高めています。

収録曲は以下の16曲です。

1. ambient #1（0:33）
2. 木洩れ日 （opening ver.）（1:17）
3. 夏の写真館（2:41）
4. 待ちぼうけ （hisatoshi's guitar）（0:49）
5. ambient #2（0:38）
6. 木洩れ日（3:06）
7. 居酒屋Jazz（2:39）
8. 写真館（4:03）
9. ambient #3（1:13）
10. 木洩れ日 （piano ver.）（3:30）
11. 待ちぼうけ （masayoshi's guitar）（1:44）
12. merry-go-round（1:09）
13. 最後の贈り物（0:30）
14. 告白のボレロ（3:11）
15. ambient #4（1:07）
16. 8月のクリスマス （short edition for soundtrack）（3:19）

全曲の作曲・編曲は山崎将義が担当し、16曲目の「8月のクリスマス」のみ作詞も山崎将義が手掛けています。

アルバムの発売と同日には、山崎まさよしの20枚目のシングル「8月のクリスマス」もリリースされました。このシングルに収録されている楽曲が、本作の16曲目に収められている主題歌「8月のクリスマス」のオリジナル・バージョンにあたります。サントラ盤に収録されているのは、映画に合わせて調整されたショートエディションです。シングル盤の初回限定盤に付属するDVDには、映画の名場面を織り交ぜたミュージックビデオが収録されており、映画ファンや音楽ファンにとって魅力的なアイテムとなっています。

この主題歌「8月のクリスマス」は、後にリリースされた山崎まさよしの7枚目のオリジナルアルバム『ADDRESS』や、ベストアルバム『BLUE PERIOD』にも収録されています。

映画の感動を音楽で追体験できるだけでなく、山崎まさよしというアーティストの多様な音楽性を知る上でも重要な作品と言えるでしょう。

関連事項

映画『8月のクリスマス』
韓国映画『八月のクリスマス』（本作の原作）
2005年の音楽
2005年の映画
ショウゲート
映画音楽
サウンドトラック
関めぐみ（映画出演者）

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