あきづき (護衛艦・2代)

護衛艦あきづき (JS Akizuki, DD-115) の艦歴

護衛艦あきづき（ローマ字：JS Akizuki, DD-115）は、海上自衛隊のあきづき型護衛艦の1番艦であり、その名は「秋の月」に由来します。この艦名は、日本の海軍の伝統を受け継いでおり、旧海軍の秋月型駆逐艦の1番艦「秋月」や初代あきづき型護衛艦「えきづき」などに関連付けられています。この艦艇は日本の艦艇名の中でも特に知名度が高いものといえるでしょう。あきづきは、海上自衛隊の重要な一員として、様々な任務を遂行しています。

艦歴の詳細

あきづきは2009年7月17日に三菱重工業長崎造船所で起工され、2010年10月13日に命名・進水しました。その後、2011年7月28日に公試を開始し、2012年3月14日に正式に就役しました。この艦は第1護衛隊群第5護衛隊に編入され、定係港は佐世保基地です。

海賊対処任務

あきづきは、2015年7月5日に第22次派遣海賊対処行動水上部隊として護衛艦「さわぎり」とともにソマリア沖・アデン湾に向けて出航しました。この任務は、日本の海上交通の安全を確保するための重要な活動でした。そして、同年12月18日に無事帰国しました。

情報収集活動と共同訓練

2020年4月10日、あきづきは中国海軍の艦艇を確認しました。この際、艦艇は男女群島の南西約420kmの海域を南東へ進んでおり、あきづきは第1航空群所属のP-1哨戒機と共に情報収集と警戒監視を行いました。

2021年4月18日、あきづきは第5次派遣情報収集活動水上部隊として再び出港しました。乗員に対してPCR検査を実施し、健康観察を行った上で中東へ向かいました。途中、南シナ海で米海軍駆逐艦「ミリウス」、沖縄東方では「ベンフォールド」、さらにオーストラリア海軍駆逐艦「ブリスベン」との共同訓練を行い、訓練の一環としてさまざまな戦術を確認しました。

また、2021年12月15日には、男女群島西方で中国海軍の艦艇を確認し、その後も様々な海域で所属艦と連携しながら情報収集を行いました。この情報収集活動は、海上自衛隊の安全保障にとって極めて重要な役割を果たしています。

日米共同訓練の参加

最近では、2024年5月11日から13日の間に行われた日米新共同訓練（ノーブル・レイブン24）にも参加しました。この演習では、米海軍から遠征用基地艦「ミゲル・キース」が参加し、さまざまな戦術訓練を実施しました。

歴代艦長と今後の展望

あきづきの歴代艦長については、多くの技量と経験を持つ指揮官によって船の指揮が執られてきました。今後も、あきづきは日本の防衛戦略において重要な役割を果たし続けるでしょう。海上自衛隊の艦艇として、その任務を全うし、日本及び周辺地域の安全を守るために活動していくことが期待されます。

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