あけいろ怪奇譚

あけいろ怪奇譚：学園を彩る怪異と、謎解きの物語

2016年3月25日、シルキーズプラスWASABIより発売された『あけいろ怪奇譚』は、18禁美少女アドベンチャーゲームとして多くのプレイヤーを魅了しました。本作は、前作『なないろリンカネーション』から2年半後の世界を舞台としており、前作からのキャラクターも登場する続編的な要素も持ち合わせています。

物語の舞台：呪われた学園

物語は、四人の女子生徒が相次いで自殺するという衝撃的な出来事を起点として展開します。自殺の原因は「旧校舎の幽霊」による呪い殺しだと噂され、学園全体に不穏な空気が漂います。

主人公の佐伯社は、この事件と時を同じくして、奇妙な夢に悩まされるようになります。日に日に衰弱していく社のもとに、突如ベルベットと名乗る謎めいた少女が現れ、「あなたは呪われている」と告げます。

霊と対峙する者たち

ベルベットは、「葛城霊能探偵事務所」に所属する調査員です。事務所所長である葛城葉子、霊を見ることができる社のクラスメイト・雛森佳奈と共に、社は学園七不思議の真相解明に乗り出します。

物語は、社を中心とした主要キャラクターたちの視点を通して展開し、学園に潜む数々の怪異や謎、そして人間関係の複雑な絡まり合いが描かれています。

個性豊かなキャラクターたち

本作には魅力的なキャラクターたちが数多く登場します。霊が見える体質となった主人公・佐伯社、異国の少女で霊関係の事件を調査するベルベット、霊が見える社のクラスメイト・雛森佳奈、ヘビースモーカーの葛城霊能探偵事務所所長・葛城葉子など、個性豊かな面々が物語を彩ります。

さらに、社の幼なじみで売れっ子ホラー小説家である久住美里、学園七不思議の一つ「トイレの花子さん」の正体と噂される謎の双子・るり/るか、自殺した女学生の霊として彷徨う原田望など、それぞれの事情を抱えたキャラクターたちが物語に深く関わっていきます。

加えて、加賀見家八代目当主である加賀見真、加賀見家に棲みつく座敷わらしの伊予、真に仕える鬼である葵、芙蓉、アイリスなど、より神秘的な存在も物語に重要な役割を果たします。

声優陣と制作

本作では、豪華声優陣がキャラクターたちに命を吹き込みました。特に、ベルベット役には風音、るり/るか役には結衣菜が起用されています。結衣菜は、自身のブログで、双子のキャラクターを演じる難しさや、企画・シナリオを担当したかずきふみからのアドバイスについて語っています。双子のキャラクターを演じる上で、独特のしゃべり方を表現することに苦労したものの、かずきふみのサポートによって収録を乗り越えることができたと語っています。

スタッフと受賞

企画・シナリオはかずきふみ、キャラクターデザイン・原画はすめらぎ琥珀が担当しました。

『あけいろ怪奇譚』は、萌えゲーアワード2016において「金賞・ミステリアス作品賞」を受賞しており、その高い評価が物語のクオリティの高さを物語っています。

まとめ

『あけいろ怪奇譚』は、学園を舞台にしたミステリアスな物語、個性豊かなキャラクター、そして豪華声優陣による演技が魅力の18禁美少女アドベンチャーゲームです。旧校舎の幽霊、連続自殺事件、そして主人公の奇妙な夢…数々の謎が絡み合い、プレイヤーをスリリングな世界へと誘います。霊や怪異、そして人間の感情が複雑に絡み合う物語は、最後まで目が離せません。

もう一度検索