あさトク!

『あさトク!』とは

『あさトク!』は、宮崎放送（MRT）で2020年4月1日から2021年3月26日までの約1年間、平日の午前中に生放送されていた地域密着型の生活情報番組です。放送時間は毎週水曜日から金曜日の午前9時55分から午前10時45分までの50分間でした。この番組は、それまで同局で放送されていた『モーニングてらす!』の後継番組として位置づけられていましたが、前番組が月曜日から金曜日までの放送だったのに対し、『あさトク!』は週3日間の放送体制に変更されました。これは、番組のコンセプトや制作リソースを特定の曜日に集約し、より特色を出すための戦略であったと考えられます。

番組の最大のコンセプトは、「宮崎県における得する情報」を視聴者に届けることでした。これは、日々の生活で役立つお得な情報から、知られざる地元の魅力、消費者が賢く利用できるサービスなど、多岐にわたるテーマを網羅していました。単なるニュースや一般的な生活情報にとどまらず、宮崎県民の視点に立ち、「見れば得をする」という価値を提供することを目指していました。

出演者

番組を進行するのは、当時宮崎放送のアナウンサーであった瀬藤亮太氏がMCを務めました。瀬藤氏は前番組である『モーニングてらす!』から引き続き担当しており、安定感のある進行で番組を支えました。

リポーターとしては、宇田川紗稚氏と仮屋未来氏が出演し、様々な現場から情報を伝えました。彼女たちは、番組で紹介される店舗やイベント会場などに出向き、視聴者に臨場感あふれるレポートを届けました。

また、気象予報士の野田俊一郎氏も前番組から続投し、正確で分かりやすい天気予報を提供しました。地域に根差した気象情報は、生活情報番組にとって欠かせない要素であり、視聴者の日々の暮らしをサポートしました。

主なコーナー

番組内には、視聴者の関心を引くためのいくつかのレギュラーコーナーが設けられていました。

マルトク!

「マルトク!」コーナーでは、宮崎県内にある多種多様な「お取り寄せグルメ」に焦点が当てられました。地元の特産品を使った加工品や、知る人ぞ知る名店の味など、県内から選りすぐりの逸品を紹介。食を通じて地域の魅力を発信し、視聴者の食卓に彩りを加えるだけでなく、地域経済の活性化にも貢献するコーナーでした。

めくってGet!あっパネル

視聴者参加型の企画として人気を集めたのが、「めくってGet!あっパネル」です。これは、20枚の回転式ボードを使用するゲーム形式のコーナーでした。ボードの裏には10種類の異なる商品が隠されており、参加者は2回のチャンスでボードをめくり、同じ商品を揃えることを目指します。揃えることができれば、その商品を獲得できるというシンプルなルールで、視聴者が気軽に応募し、楽しむことができる工夫が凝らされていました。

県民共済 hinataのファミリーフォト

このコーナーでは、視聴者から寄せられた写真を紹介しました。対象となるのは、家族や子供、そして大切なペットたちの日常の一コマを捉えた写真です。応募された写真の中から毎日1枚が選ばれ、番組内で紹介されました。このコーナーは、視聴者同士が温かい気持ちを共有し、番組と視聴者の間の繋がりを深める役割を果たしました。

地域への貢献と番組の終焉

『あさトク!』は、宮崎県の生活情報に特化することで、地域の情報ニーズに応え、県民の暮らしに寄り添う番組として機能しました。お得な情報の提供、地域グルメの紹介、視聴者参加型企画、そして家族の写真紹介など、様々なアプローチで地域との繋がりを大切にしました。約1年間の放送期間を経て、2021年3月26日をもって番組は終了しました。

番組に関する情報は、放送当時の宮崎放送のウェブサイト（現在はウェイバックマシンでアーカイブが閲覧可能）や、公式Facebookページを通じて確認することができます。短い期間ではありましたが、宮崎の朝に「得する情報」を届けた番組として記憶されています。

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