あべのアポロ

あべのアポロビルの概要と歴史

あべのアポロビルは、近鉄グループに属し、大阪府大阪市阿倍野区に位置する多目的商業施設です。正式には「きんえいアポロビル」と呼ばれ、映画館や書店、飲食店など、さまざまなテナントが入居しています。隣接する「あべのルシアス」と地下道で結ばれているため、利便性に優れた立地です。

歴史

アポロビルの起源は1950年にさかのぼり、この年に「アポロ座」という映画館が開館しました。デザインは著名な建築家、村野藤吾によるもので、開業当初には東郷青児による壁画が話題となりました。その後、1957年には規模を拡張し、「アポロ会館」と改名されました。

1970年にはさらなる増築が計画されましたが、全面的な建て替えが選択され、アポロ会館は20年の歴史の後に解体されました。新しいビルは1972年に「近映レジャービル アポロ」として開業し、映画館や飲食店などが揃った複合施設に生まれ変わりました。

施設構成とアクセス

現在のあべのアポロビルは、映画館「いべのアポロシネマ」を中核に、多様なテナントが営業しています。映画館は最新のデジタル設備を備えたシネマコンプレックスで、数多くのスクリーンがあります。また、地下や地上のフロアには、書店、飲食店、アミューズメント施設などが並び、訪れる人々を楽しませています。

アクセス面でも優れており、地下道を通じて大阪阿部野橋駅やJR・大阪メトロ天王寺駅と直結しています。また、ビル正面には大阪国際空港行きの空港バスの乗り場も設けられています。

バリアフリーとサービス

現在の施設は、もともとの構造を残しつつ、バリアフリー化が進んでいますが、特にエレベーターが狭いため、車椅子の移動には制約があることも留意すべきです。しかし、飲食店やショップ、エンターテイメントスペースは多彩で、誰もが楽しめる環境が整っています。

主なテナント

あべのアポロビルには、映画館の他にも、喜久屋書店をはじめとする各種テナントが揃っています。また、ファミリーマート、ダイコクドラッグ、メガネの愛眼といった店舗も入居しており、利便性の高いショッピングエリアとなっています。

エンターテインメントの面でも「GiGO」などのアミューズメント施設があり、子供から大人まで楽しむことができます。

まとめ

あべのアポロビルは、歴史ある映画館としての顔とともに、様々な業態の店舗が集約された、賑やかで便利な商業施設です。映画を楽しむだけでなく、買い物や食事を満喫できる場所として、多くの人々に利用されています。

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