あるあるCity ドリーム☆レディオ

あるあるCity ドリーム☆レディオ

「あるあるCity ドリーム☆レディオ」は、かつて福岡のラジオ局、FM FUKUOKAで放送されていた特徴的なラジオ番組です。この番組の最大の特色は、北九州市小倉北区に位置する複合商業施設「あるあるCity」の7階にある、吉本興業の常設劇場「あるあるYY劇場」から公開生放送という形式で届けられていた点にあります。

番組の概要とコンセプト

番組は、公開劇場というライブ感あふれる空間を利用し、「スター発掘」と「地域の活性化」という二つの柱をコンセプトに掲げていました。番組の進行は、FM FUKUOKAに所属するパーソナリティと、福岡よしもとで活躍するお笑い芸人が日替わりでペアを組んで担当しました。曜日ごとに異なる組み合わせが登場することで、バラエティ豊かなトークと企画が展開されました。

公開オーディションと主要企画

「あるあるYY劇場」での公開放送であることを活かし、番組では様々な企画が実施されました。

特にユニークだったのは、「あるあるYYドリーム☆オーディション」という取り組みです。これは番組の放送時間よりも前に、同じ劇場で行われる公開形式のオーディションライブであり、ここで光る才能を発掘し、番組へと繋げていくという試みが行われていました。

番組本編内では、ゲストを招いた企画や、リスナーや観客が参加できる大喜利コーナーなどが盛り込まれ、劇場の一体感を高める工夫が凝らされていました。

主な出演者

番組を担当した日替わりのパーソナリティは以下の通りです。

月曜日：小雪、メガモッツ
火曜日：BUTCH、どんぴしゃ
水曜日：HARU、ルームメイト
木曜日：田代奈々、レモンティー

FMパーソナリティと芸人という異色の組み合わせが、それぞれの持ち味を活かした放送を繰り広げました。

コーナー紹介

番組内で展開されたコーナーの一つに「ゲツモクエンタ」がありました。このコーナーでは、主にリスナーからの投稿ネタを中心に構成されました。大喜利形式の投稿や、既存の曲にオリジナルの歌詞をつける替え歌など、リスナーの創造性を活かした投稿を紹介し、出演者や観客と共に笑いを共有する時間でした。

メディア展開とリスナーサービス

「あるあるCity ドリーム☆レディオ」は、ラジオ放送だけでなく、番組の公式サイトを通じてUstreamでのライブ配信も行っていました。これにより、遠方にいるリスナーや、劇場の様子を視覚的に楽しみたいリスナーも番組に参加することが可能でした。

また、リスナーの番組参加を促進するため、「Yレージポイント」という独自のポイントシステムが導入されていました。劇場での観覧に参加したり、番組宛てに送ったメールが採用されたりすると、このポイントを獲得することができました。貯めたYレージポイントは、毎月開催される「Yレージ抽選会」に参加する資格となり、様々な特典が得られる機会が設けられていました。

関連情報

番組が放送されていた「あるあるYY劇場」は、このラジオ番組だけでなく、TVQ九州放送で放送されていた公開収録形式のテレビ番組「あるあるYYテレビ」の制作拠点ともなっていました。この劇場が、北九州におけるメディアコンテンツの発信地として機能していたことがうかがえます。

「あるあるCity ドリーム☆レディオ」は、ラジオ放送の特性と劇場のライブ感を融合させ、さらにオンライン配信も活用した多角的なアプローチを展開した番組でした。地域からのスター発掘と活性化を目指したその試みは、かつてのFM FUKUOKAの番組編成において、独自の地位を占めていたと言えるでしょう。

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