あるぺじお 〜きみいろのメロディ〜

あるぺじお 〜きみいろのメロディ〜

『あるぺじお 〜きみいろのメロディ〜』は、2007年1月26日にSIESTAによって発表された、音楽をテーマに扱う恋愛アドベンチャーゲームです。本作は、2005年にリリースされた『MOON CHILDe』に続くSIESTAブランドの第2作でもあり、初恋に焦点を当てた新しい試みが光ります。特に、クラシック音楽を背景にしたストーリーが、独特な雰囲気を醸し出しています。

ゲームの特徴

本作には、初回限定版『あるぺじお〜きみいろのメロディ〜 初回限定メモリアルパック』が存在し、多彩な特典が含まれています。描き下ろしイラストが多数収録されたファンブックや、榊原ゆいが歌う主題歌、さらにはIAシステムの音楽も楽しむことができます。このリミックスCDが、音楽の重要性をさらに引き立てており、ゲーム体験を一層深めます。

ゲーム内では、5人のヒロインと関わりながら物語が展開され、各ヒロインにはハッピーエンドとバッドエンドが設定されています。エンディングの合計は10通りとなっており、選択によって異なるストーリーを体験できるのが魅力です。

ストーリー概要

物語は、「ゆきかぜ町」に存在する音楽が盛んな学校「ゆきかぜ学園」で始まります。主人公の少年、朝風陸は音楽家の家庭に生まれ育ち、幼いころからバイオリンに親しんできました。彼は学園のアイドル的存在である北見ちさとに恋心を抱くものの、自身の実力不足からそれを実現することを躊躇します。

ある日、彼はラジオ番組『SMILE WAVE』を通じて音楽仲間の募集を知り、チャンスを得ることになります。そこでちさとと出会い、彼女の親友である双川なるみから音楽ユニットの結成を提案されることに。陸は一瞬ためらうものの、ちさとの熱心な依頼に心を動かされ、ユニット結成に協力することを決めます。これをきっかけに、陸は自分の音楽の道と恋心と向き合っていくことになります。

登場キャラクター

物語には個性的なキャラクターが登場します。朝風陸は謙虚で努力家なバイオリニストであり、双子の兄・朝風海はリラックスした性格の持ち主で、ピアノの腕前は陸を上回ります。学園のアイドル・北見ちさとは可愛らしい外見に反して心優しく、元気な性格を持ち合わせています。また、友人の双川なるみは明るく勝気な性格で、陸やちさとを応援し続けます。そのほか、音楽に情熱を注ぐ少女たちが物語に彩りを加えます。

音楽のみなさんへ

音楽ゲームとしての側面を持つ本作は、地方密着型のラジオ番組『SMILE WAVE』の存在がストーリーに大きな影響を与えています。リスナーの投稿が物語にフィードバックされ、効果的に情景を盛り上げていく仕掛けが施されています。

まとめ

『あるぺじお 〜きみいろのメロディ〜』は、プレイヤーが自身の選択によって物語の結末を決めることができる恋愛アドベンチャーゲームです。音楽に真摯に向き合い、切ない初恋の物語を体験することができる本作は、古典音楽ファンや恋愛ストーリーが好きな方にとって堪能できるコンテンツと言えるでしょう。

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