いたばしボローニャ絵本館

板橋ボローニャ絵本館について

板橋ボローニャ絵本館は、東京都板橋区に位置する絵本専門の図書館です。具体的には、板橋区常盤台4-3-1にあり、板橋区立中央図書館の1階に設置されています。ここは中央図書館の児童コーナーと直接つながっており、利便性を重視した作りになっています。条例上は中央図書館から独立した施設ですが、実際には絵本館スタッフが中央図書館とボローニャ絵本館の業務を兼務しています。

この絵本館の特色は、イタリアのボローニャ国際児童図書展から寄贈された絵本を中心に、約100か国、80言語にわたる30,000冊以上の絵本を収蔵している点です。多彩な絵本のコレクションは、地域の子どもたちや絵本愛好者にとって貴重な文化資源となっています。

また、絵本館では「ボローニャ・ブックフェア・inいたばし」や「いたばし国際絵本翻訳大賞」といったさまざまなイベントを開催しています。これらのイベントは、海外の絵本に触れる機会を提供し、国際的な絵本文化の理解を深めることを目的としています。

交通アクセス

板橋ボローニャ絵本館へのアクセスは便利で、電車では東武東上線の上板橋駅から北口を出て徒歩7分の距離です。バスでも、国際興業バスの教育科学館バス停から徒歩3分で到着できます。

歴史的経緯

この絵本館の歴史は1981年に遡ります。この年、板橋区立美術館がボローニャ国際児童図書展の日本国内巡回展を初めて実施しました。1989年からは、日本におけるこの展覧会のコーディネートを担当することとなります。1993年には、ボローニャ国際児童図書展から絵本の寄贈が始まり、2000年には「ボローニャ・ブックフェア」と「いたばし国際絵本翻訳大賞」が板橋区立図書館の主催となりました。

2004年には、寄贈書が20,000冊を超えたことを記念して、旧板橋第三小学校の建物の一部を利用した「いたばしボローニャ子ども絵本館」が開設されました。

その後、板橋区立中央図書館の老朽化に伴い、絵本館は移転を余儀なくされました。2020年12月、旧館が閉館となり、2021年3月には新たに再設計された中央図書館内の1階に「板橋ボローニャ絵本館」として生まれ変わりました。

このように、板橋ボローニャ絵本館は歴史的な背景を持ちながら、現代の絵本文化を発信する重要な場として機能しています。今後も、地域の子どもたちとその家族、さらに絵本愛好者にとって素晴らしい体験を提供し続けることでしょう。

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