いやはやなんとも金曜日

『いやはやなんとも金曜日』は、1984年4月6日から1988年3月25日まで福井テレビで放送されていた、金曜夜のローカルバラエティ番組です。毎週金曜19:00から19:30まで生放送され、福井県民に親しまれていました。番組の略称は「いや金」です。

出演者

番組の顔であった司会は、初代を高田純次が務めました。高田にとっては、この番組が初の司会担当番組となり、その後の活躍の足がかりとなりました。1984年4月6日から1985年9月27日まで担当し、高田独特のユーモアセンスで番組を盛り上げました。2代目は立原啓裕が務め、1985年10月4日から1988年3月25日まで番組を盛り上げました。

アシスタントは、当時福井テレビのアナウンサーであった細井裕子が担当しました。

「福井県版笑っていいとも！」

2003年12月30日にフジテレビ系列で放送された特番「FNS面白地方番組選手権」では、「福井県版笑っていいとも！」というキャッチフレーズが付けられました。生放送であること、司会者がオリジナルのテーマ曲を歌いながら登場するスタイルが共通していたことが理由です。

しかし、『いやはやなんとも金曜日』には独自の魅力もありました。局外からのアポなし生中継コーナーでは、突撃した民家が留守であるというハプニングも。このような予測不能な展開も、生放送ならではの面白さでした。

高田純次は、自身が歌いながらスタジオに登場する映像を恥ずかしがっていましたが、くりぃむしちゅーの上田晋也は「今より一生懸命にやってそう」と評していました。高田自身も福井テレビを訪れた際、当時のディレクターや出演者と旧交を温め、思い出話に花を咲かせました。

民放テレビフルネット特番

1985年の放送広告の日（現・民放の日）の民放テレビフルネット特番でも、各地の番組を紹介するというコンセプトから取り上げられ、オープニングなどが放送されました。番組プロデューサーが毎日放送『夜はクネクネ』のプロデューサーと対談する時間も設けられました。

『オレたちひょうきん族』とのコラボ

高田が司会を務めていた時代、1984年12月14日の番組生放送終了後には、フジテレビのバラエティ番組『オレたちひょうきん族』の出張懺悔室がやってきました。高田が番組中に「さようなら」と言ってしまったことや、福井での豪遊について懺悔する様子が放送されました。アシスタントの細井裕子も、水島びん扮する神父をディレクターと間違えたことで、その場で懺悔する羽目になりました。

番組セット

番組セットは、福井テレビの略称「ftb」をキャラクター化したものが描かれていました。中央部分がドアになっており、放送開始時には高田と女性司会者がそこから登場する演出でした。側面には、クリーム色の壁面に福井テレビの局舎のイラストが描かれていました。

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