いろは唄

「いろは唄」は、銀サクによって作詞・作曲された楽曲です。2009年2月11日に、VOCALOID2の鏡音リンをボーカルとして使用し、インターネット上で公開されました。この楽曲は、銀サクにとって初のニコニコ動画投稿作品であり、初のVOCALOID使用楽曲でもあります。動画には、同人サークル「不知夜月～Izayoi Moon～」のあちゃ（どあらP）が映像を、riria009がイラストを担当しました。

楽曲のタイトルが示すように、歌詞には「イロハニホヘト」で知られる「いろは歌」の一節、「色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん」と「有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず」がサビ部分に使用されています。また、歌詞の中には「イロハニホヘトチリヌルヲ」と仮名どおりに歌う箇所も含まれています。

この楽曲は、EXIT TUNESから2010年5月19日に発売されたコンピレーションアルバム『EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis feat.初音ミク』にも収録され、5月31日付のオリコン週間ランキングで1位を獲得しました。これにより、「いろは唄」は多くの人々に知られることとなりました。

さらに、この楽曲は男性声優デュオ「フェロ☆メン」によってカバーされ、2ndシングルとしてリリースされました。諏訪部順一のブログによると、原曲を偶然耳にした際に「フェロ☆メンでこれはやりたい!!」と感じたことがきっかけだそうです。シングルのキャッチコピーは「今宵、アナタト愛ニイク…」とされています。

シングルは初回限定盤と通常盤の2種類で発売され、初回限定盤には「いろは唄」のミュージックビデオクリップを収録したDVDが付属しました。カップリング曲の「失楽園～Lament for Eros～」は、初回盤と通常盤でバージョンが異なり、それぞれ[noir]と[rouge]のバージョンが収録されています。

また、CD購入者を対象に、プレミアムイベント＜至極の快楽宴＞への招待抽選や、特定店舗での購入者向けの発売記念イベントが開催されました。これらのイベントは、ファンにとって貴重な機会となりました。

フェロ☆メンのシングルに収録された「いろは唄」は、全曲山本健司が編曲を担当しています。初回限定盤には、「いろは唄」のinstrumentalバージョンと、「失楽園～Lament for Eros～[noir]」のinstrumentalバージョンが収録されています。通常盤には、「いろは唄」のinstrumentalバージョンと、「失楽園～Lament for Eros～[rouge]」のinstrumentalバージョンが収録されています。

このように、「いろは唄」は、VOCALOID楽曲として発表された後、多くの人々を魅了し、声優によるカバーもされるなど、幅広いメディアで展開された楽曲と言えるでしょう。その独特の世界観とメロディは、今もなお多くのファンに愛されています。

もう一度検索