いろもん

トークバラエティ番組『いろもん』の魅力

『いろもん』は、日本テレビ系列で1997年10月から2002年3月まで放送されていたトークバラエティ番組です。毎週お笑い芸人をゲストとし、彼らの生い立ちやデビューの秘話を中心にトークを展開するスタイルが特徴で、多くの視聴者から愛されました。

番組の始まりと進化

番組のスタート時、司会は笑福亭鶴瓶とウッチャンナンチャン（内村光良と南原清隆）でした。この組み合わせは、前番組『投稿!特ホウ王国』から引き継いだものです。1998年10月には司会が今田耕司と東野幸治に交代し、番組名も『いろもん貳』に変更。放送枠が変わり、音声もステレオからモノラルに縮小されるなど、番組は新たな形で進化を遂げました。

『いろもん貳』から『いろもん參』に変わった際には、番組の内容自体には大きな変更がなかったものの、一部の地方局では放送が打ち切られるという影響もありました。初期の『いろもん』時代には「今週のやっとけ！」という企画が行われ、次回予告で登場する芸人から宿題を出され、その結果をトークに活かすという形式が採用されていました。

トークスタイルと印象的なエピソード

中でも、極楽とんぼの加藤浩次が出した宿題「『新世紀エヴァンゲリオン』を全話見ておけ！」により、司会の南原がアニメに興味を持ち、後の番組『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』では碇シンジのコスプレを披露するという場面もありました。

その後、番組は大変好評を博し、1998年と1999年にはゴールデンタイムでのスペシャル版が放送されました。前者の特番では、ダウンタウンがメインゲストとして出演し、総集編の形式で放送されました。この放送中に笑福亭鶴瓶が飛び出した「もっとおもろなりたい!」という叫びが、多大なインパクトを与えたことも特筆すべきエピソードです。

後者の特番『ボーダーラインSP』では、普段はお笑い芸人ではない有名人とのトークが繰り広げられ、非常に異色の内容となりました。番組は最終回を迎えるまで、様々なトークのスタイルや企画の工夫を凝らし続けました。

復活とその後の展開

番組が終了した後も、同様のフォーマットで企画された新たな番組が制作されるなど、影響は続きました。また、2014年には『いろもん極』として12年ぶりに復活し、鶴瓶とさまぁ〜ずが司会を務めました。初回のゲストとしてロバートと千鳥が登場し、さらに2015年、2017年にも復活特番が放送されました。復活した際も、初期の人気を知る司会者が活躍し、視聴者を楽しませました。

まとめ

『いろもん』は、笑いと共に多くの芸人の人生を映し出す貴重な場を提供した番組であり、今もなおその影響を感じることができます。このような歴史的意義のある番組が、視聴者の心に残る理由がここにあります。

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