いわきグリーンフィールド

いわきグリーンフィールドの概要

いわきグリーンフィールドは福島県いわき市常磐水野谷町にある、21世紀の森公園内の球技場です。1995年に第50回国民体育大会に向けて整備され、元々はラグビー場として多く使われてきました。2023年10月1日、常磐興産が命名権を取得し、「ハワイアンズスタジアムいわき」という名称で親しまれることとなりました。

過去の歴史と利用状況

設立当初から、いわきグリーンフィールドはラグビーの試合が多く行われてきました。特に、ジャパンラグビートップリーグの試合がこのスタジアムの舞台となったこともあります。しかし、サッカーの試合も少なからず行われており、1995年と1996年のJリーグサテライトリーグ、また2014年には福島ユナイテッドFCによるJ3リーグの公式戦も開催されました。2020年にJFLに昇格したいわきFCは、2021年度に多くのホームゲームをこのスタジアムで行う計画を立てましたが、新型コロナウイルスの影響で予定が変わりました。

自然豊かな環境の中で、いわきグリーンフィールドはスポーツ振興くじの助成を受けて、2014年には天然芝の全面張り替えを行っています。この作業によって、選手たちにとってより良いプレー環境が提供されました。

2023年の大規模改修工事

2022年、いわきFCはJ3リーグに参入しましたが、当時の観客席数が基準を満たさないため、公式にホームスタジアムとして利用できず、特例のもとでの試合開催に留まりました。そこで、いわき市では2021年度から改修のプランに着手し、2022年には観客席を2,730席増設するほか、照明設備や大型映像装置の新設、さらにはドーピング検査室や記者席の設置を進めました。

この改修工事は2023年3月3日に完了し、当スタジアムは新たにJ2リーグの全てのホームゲームを迎えることができるようになりました。

施設の具体的な特徴

いわきグリーンフィールドは約2.7ヘクタールの敷地に、130.88 m × 78.85 mの天然芝フィールドを持ちます。2022年の改修では、FIFAワールドカップで採用された高品質な芝に張り替えられています。観客席は48席設けられ、合計収容人数は6,400人とされていますが、Jリーグ基準では5,048人とされます。

さらに、2023年の改修では、トイレや救護施設の整備、南サイドスタンドには新しいコーナーが設けられ記者会見なども可能になりました。また、夜間照明には調光機能がある4基の照明塔が設置され、フィールド周辺への光の漏れを最小限に抑える工夫もされています。大型映像装置については、600インチのLED式が新たに設置され、観客にとってよりエンターテインメント性の高い内容を提供することができるようになりました。

命名権と今後の展望

2023年からこのスタジアムは、いわき市が発表した命名権に基づき、常磐興産によって名付けられました。契約は2028年9月30日までの5年間で、恒常的に「ハワイアンズスタジアムいわき」として運営されます。これにより、地域のスポーツ振興にも一層期待が寄せられています。

結論

いわきグリーンフィールドは、地域のスポーツ活動の中心地として、そして多様なイベントの場としての役割を果たし続けることでしょう。改修後の新たな設備により、選手たちや観客がより良い体験を享受できる未来が期待されます。その発展に目が離せません。

もう一度検索