うつのみや百景

うつのみや百景：宇都宮の魅力を再発見する110選

2003年、栃木県宇都宮市は、市民参加型のプロジェクトとして「うつのみや百景」を選定しました。これは、市域の美しい風景や魅力的な場所を100ヶ所選出し、広く市民にその魅力を伝え、未来へ継承していくことを目的としています。

選定までの道のり：市民と専門家による協働

2001年、宇都宮市は「うつのみや百景選考委員会」を設立。宇都宮大学工学部教授を委員長に迎え、市民からの応募を募りました。小中学校からの集団応募もあり、多くの市民が宇都宮の魅力を再発見する機会となりました。

約1000件の応募の中から、選考委員会は厳正な審査を行い、市民アンケートの結果も参考にしながら百景を選定。2003年2月、最初の100ヶ所が発表されました。その後、市域の拡大に伴い、2010年にはさらに10ヶ所を追加、現在は110ヶ所の「うつのみや百景」が選定されています。

選考基準：宇都宮の多様な魅力

選考基準は、宇都宮の自然、歴史・文化、まちなみ、生活・産業といった多様な側面を網羅しています。

自然の豊かさ：宇都宮の豊かな自然環境を表す風景
歴史・文化の深さ：宇都宮の歴史、伝統、文化を感じさせる風景
活気と賑わい：活気や賑わいのある、楽しい風景
宇都宮の象徴：宇都宮の顔としてふさわしい風景
* やすらぎと潤い：やすらぎや潤いを感じさせる風景

これらの基準を満たし、「市民に愛着、親しみ、誇りを感じさせる魅力的な風景」が選ばれました。

うつのみや百景の取り組み：魅力を発信する試み

「うつのみや百景」は、選定にとどまらず、様々な取り組みを通じてその魅力を発信しています。

フォトコンテスト

市民参加型のフォトコンテスト「『うつくしの宮・風景』フォトコンテスト」を実施。応募された写真の中から、宇都宮の美しい風景を表す作品が選ばれました。

バスツアー

百景の場所を巡るバスツアーも開催されています。市職員やボランティアガイドが同行し、宇都宮の魅力を分かりやすく解説。参加費無料で、多くの市民が参加しています。

うつのみや百景：未来への継承

「うつのみや百景」は、単なる観光名所リストではありません。宇都宮市の歴史、文化、自然を未来へつなぐための重要なプロジェクトです。市民一人ひとりが宇都宮の風景に誇りを持ち、愛着を持ち、未来へ繋いでいくことが、このプロジェクトの真の目的です。

現在も、その魅力は多くの人々を惹きつけ続けています。このプロジェクトは、宇都宮市の魅力を再発見し、地域活性化に貢献する貴重な取り組みと言えるでしょう。

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