えりあし

aiko 14thシングル「えりあし」：普遍的な愛と共感を呼ぶ名曲

2003年11月6日、aikoの14枚目のシングル「えりあし」がポニーキャニオンより発売されました。前作「アンドロメダ」から3ヶ月後、木曜日にリリースされた本作は、aikoの音楽史において重要な位置を占める一曲と言えるでしょう。

まず特筆すべきは、このシングルがaiko作品として初めてコピーコントロールCDとして発売された点です。現在では通常のCDとして流通していますが、当時としては画期的な試みでした。初回限定盤は、さらにコレクター心をくすぐるカラートレイ仕様となっていました。

「えりあし」は、aikoをNHK紅白歌合戦（第54回）へ2度目の出場へと導いた楽曲でもあります。通常、Aメロから始まる曲ですが、テレビ出演時、特に紅白歌合戦では、印象的なサビから始まるアレンジが採用されました。この演出は、楽曲の持つドラマチックな展開を効果的に際立たせ、視聴者の心に強く訴えかけるものだったと言えるでしょう。

楽曲のクオリティの高さを示すエピソードとして、秦基博氏やいきものがかりの水野良樹氏による絶賛があります。特に、冒頭の「ぶったりしてごめんね」というフレーズは、多くのリスナーの共感を呼びました。水野氏は、この歌詞を「女性にしか書けない」と評し、その繊細で深い表現力に感銘を受けたことを明かしています。このフレーズが持つ衝撃と共感の大きさは、多くのファンに支持された「えりあし」の人気の大きな要因の一つと言えるでしょう。

さらに、「えりあし」の人気の高さを裏付けるエピソードとして、2023年4月11日放送のテレビ番組「マツコの知らない世界」で、マツコ・デラックス氏がaikoの楽曲の中で「えりあし」を最も気に入っていると発言したことが挙げられます。マツコ・デラックス氏のような著名人が「えりあし」を高く評価していることは、この楽曲の持つ普遍的な魅力を示す強力な証拠と言えるでしょう。

カップリング曲にも注目です。「バスタブ」「ふたつの頬花」といった楽曲も、aikoの繊細な感性と高い音楽性を示す素晴らしい作品です。これらの曲は、メイン曲である「えりあし」とは異なる魅力を持ちながらも、アルバム全体を通して統一感を生み出しています。

「えりあし」は、aikoの代表曲の一つとして、現在も多くのファンから愛され続けています。その人気の秘密は、何と言っても、誰しもが共感できる普遍的なテーマと、aikoの独特の感性によって紡ぎ出された美しいメロディーと歌詞にあります。そして、コピーコントロールCDという挑戦的な試みも、aikoの音楽に対する情熱を象徴する出来事と言えるでしょう。

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曲目リスト

えりあし (作詞・作曲：AIKO、編曲：島田昌典)
バスタブ (作詞・作曲：AIKO、編曲：島田昌典)
ふたつの頬花 (作詞・作曲：AIKO、編曲：島田昌典)
えりあし (instrumental) (作詞・作曲：AIKO、編曲：島田昌典)

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