えんじぇる・まじっく

『えんじぇる・まじっく』は、漫画家・あゆみゆいによって描かれた作品であり、同名の表題作を含む短編集として発表されました。この作品は、講談社の少女漫画雑誌『なかよし』の1991年1月号に掲載され、その後、単行本としてまとめられ、講談社コミックスなかよしレーベルから刊行されています。

単行本には、表題作である『えんじぇる・まじっく』に加えて、「一瞬のなかのあいつ」「ステキにKISSして」「少女の童話」「あじさい色のシーン」という4つの読み切り作品が収録されています。これらの作品は、いずれも少女たちの繊細な感情や、夢、希望、そして少しの切なさを描いた物語です。

あゆみゆいの描くキャラクターたちは、表情豊かで可愛らしく、読者は彼女たちの喜怒哀楽に共感し、感情移入することができます。また、ストーリー展開も魅力的で、短いページ数の中で、しっかりと起承転結が描かれており、読後感も爽やかです。それぞれの作品は独立した物語でありながら、全体を通して、少女たちの成長や変化、そして普遍的な心の機微がテーマとして描かれていると言えるでしょう。

『えんじぇる・まじっく』は、1990年代の少女漫画の雰囲気を色濃く残しており、当時の読者にとっては懐かしい作品であると同時に、現代の読者にとっても、少女漫画の魅力を再発見できる作品です。あゆみゆいの繊細な絵柄と、心温まるストーリーは、時代を超えて、多くの人々に感動を与え続けています。

収録作品

えんじぇる・まじっく
一瞬のなかのあいつ
ステキにKISSして
少女の童話
あじさい色のシーン

書誌情報

あゆみゆい 『えんじぇる・まじっく』 講談社〈講談社コミックスなかよし〉、1991年6月6日第1刷発行、ISBN 4-06-178689-X

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