おうみ845

「おうみ845」は、NHK大津放送局が滋賀県内の視聴者向けに制作し、総合テレビで平日夜に放送されている地域密着型のニュース番組です。午後8時45分から9時00分までの15分間、その日一日の滋賀県の出来事や県民生活に役立つ情報、そして詳細な気象情報を伝えています。

放送時間の詳細

基本的には月曜日から金曜日までの午後8時45分に放送が開始されます。しかし、国民の祝日や年末年始、そして世界的なスポーツの祭典であるオリンピック期間中は、原則として放送は休止となります。これらの期間中、「おうみ845」が休止される際は、午後9時頃から5分または10分間、大阪放送局が制作する「関西のニュース・気象情報」が代替として放送されます（ただし、12月31日は除く）。また、平日であっても、夕方に放送される「おうみ発630」が何らかの理由で休止となる場合には、「おうみ845」も連動して休止となり、その代わりに大阪放送局制作の「ニュース845〜関西のニュースと気象情報〜」が臨時にネットされることになっています。過去には、新元号「令和」の発表や東日本大震災関連の特集番組、あるいはオリンピック・パラリンピックの中継などが組まれた際、放送時間が通常より繰り下げられたり、短縮されたりといった特別編成が実施されたこともあります。

県域放送化への道のり

かつて近畿地方のNHKでは、午後8時45分からのこの時間帯には、大阪放送局が制作する広域ブロックニュース番組「きんき845」、後に「関西845」が京都府、大阪府、滋賀県、兵庫県、奈良県、和歌山県の2府4県に向けてまとめて放送されていました。しかし、2002年以降、各放送局がそれぞれの府県域に特化した情報発信を強化するため、段階的に県域放送への切り替えが進められました。この動きに伴い、「関西845」は大阪府、和歌山県、滋賀県向けの放送へと対象地域を縮小しましたが、その中でも和歌山県では途中で「わかやま845」として県内ニュースが放送されるようになり、この時間帯に独自の県域ニュースが放送されていないのは滋賀県のみという状況が続いていました。NHK大津放送局による平日夜の県域ニュース放送開始は、関西圏のNHK各放送局の中で最も遅く、2010年9月27日に実現しました。これが現在の「おうみ845」へと繋がっています。

番組の特色とデザイン

番組の顔となるタイトルロゴのデザインは、京都を拠点に活動しているアニメーション制作会社の京都アニメーションが担当しました。また、番組のオープニングに使用されているテーマ曲は、関西テレビが制作・放送する競馬情報番組「競馬BEAT」のコーナーで使用されている楽曲と同じものが採用されています。番組のオープニングCG映像も変化しており、2011年5月9日からはデザインが刷新され、番組内では「夏に向けて水をイメージした」と説明されました。さらに、2021年4月19日にNHK大津放送局が新会館へ移転した際には、これに合わせてオープニング映像とテロップデザインが一新されました。この時の映像制作はKOO-KIの生嶋就氏、音楽制作は世武裕子氏が手掛けています。

放送内容と出演者

「おうみ845」では、滋賀県内で報じられたその日のニュースを詳しく伝えるほか、地域の様々な話題や課題を取り上げるリポートコーナー、そして県内各地の詳細な気象情報で構成されています。内容によっては、平日午前に主に関東甲信越地方で放送されている情報番組「ひるまえほっと」の中から、一部企画のVTR部分を録画して放送することもあります。
番組に出演するキャスターは、NHK大津放送局に所属するアナウンサーや契約キャスターが日替わりで担当しています。

関連番組

この時間帯に関連する番組としては、滋賀県域化以前に関西地方で放送されていた広域ニュース番組「関西845」や、平日の「おうみ発630」が休止となった際に代替で放送される大阪放送局制作の「ニュース845〜関西のニュースと気象情報〜」などがあります。

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