おかずな夜

おかずな夜 - 深夜に彩られた食のエンターテイメント

『おかずな夜』は、1992年10月から1993年3月までTBSで放送された、深夜帯の異色の料理バラエティ番組です。毎週木曜日の深夜0時40分から1時10分までの30分間、食をテーマにした様々な企画が展開されました。

番組概要

この番組の最大の特徴は、毎回一つの食材にスポットライトを当て、その食材を様々な角度から掘り下げていくという点です。単なる料理番組とは一線を画し、イメージ映像やミニドラマを交えながら、食材の魅力を多角的に伝えていました。また、実際に飲食店を紹介したり、ゲストを招いて調理コーナーを行うなど、バラエティに富んだ内容で視聴者を楽しませました。

レギュラーコーナーとして、濱田マリさんが調理を担当する「マリのチョキチョキクッキング」は、特に人気を集めました。濱田さんの個性的なキャラクターと、手軽に作れる料理のレシピが、多くの視聴者の心を掴みました。

テーマとなった食材

番組で取り上げられた食材は多岐に渡ります。ラーメン、カレーライス、カツ丼といった定番料理から、寿司、たこ焼き、スパゲティーなどの人気メニュー、さらにはポテト、餃子、鍋、おでんといった家庭料理まで、幅広い食材がテーマとなりました。

卵、チキン、ごはん、肉じゃがといった日常的な食材はもちろん、タイ料理、スープ、蕎麦、ケーキなど、バラエティ豊かな食材が登場しました。豆腐、ハンバーグ&ハンバーガー、コロッケ、焼き鳥といったメニューも取り上げられ、最終回ではなんと宇宙食がテーマになるという、ユニークな展開も見られました。

主なロケ地は東京都渋谷区で、都会的な雰囲気も番組の魅力の一つでした。

出演者

番組を盛り上げたのは、個性豊かな出演者たちでした。

レギュラー出演者としては、中村有志さんと、当時モダンチョキチョキズのメンバーだった濱田マリさんが番組を支えました。また、ゲストとして、電気グルーヴ、YOU、森若香織（GO-BANG'S）、加藤貴子、スチャダラパー、西森マリー、小川範子、さねよしいさ子、大森うたえもん&岡本かおり、スエ、茂出木雅章（たいめいけん）など、各界の著名人が多数出演し、番組に華を添えました。

スタッフ

番組制作を支えたスタッフ陣も、豪華な顔ぶれが揃っていました。

構成は柴崎明久さん、杉山王郎さん、大川公子さんが担当。撮影は池元柚季孝さんと石原定務さんが、VEは佐藤一弥さんと三上友由紀さんが担当しました。VTR編集は松本祥光さん、MAは土屋雅紀さんと滝沢康さんが担当。選曲効果は宮川亮さん、フードコーディネーターは奥村かねさんが務めました。ADは松田敬光さんと川口文平さん、フォトグラファーは川村悦生さんが担当。ディレクターは丸山隆章さん、豊田公作さん、高田一さん、太田裕司さん、塩田由美さんが務め、プロデューサーは本庄純さん（創都）、椎原誠さん（創都）、田代秀樹さん（TBS）が担当しました。制作協力として、BARBIZON、4DS、プロセンスタジオ、NSLなどが名を連ねています。製作は創都とTBSが共同で行いました。

エピソード

濱田マリさんは、番組放送当時、関西に在住していたため、収録の度に東京に通っていたそうです。また、撮影が終わると体重が数kg増えてしまうこともあったとか。濱田さんはこの番組への出演をきっかけに、バラドルと間違われることが多くなったそうです。

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