おさな妻 私を抱いて…16歳の初夜

おさな妻 私を抱いて…16歳の初夜

本作『おさな妻 私を抱いて…16歳の初夜』は、1983年8月8日にテレビ朝日系列で放送されたテレビドラマです。原作は富島健夫の小説『おさな妻』ですが、ドラマ版はそれを基にアレンジされています。本作の主演を務めたのは、当時16歳の安田成美であり、彼女にとって初の主演作品となりました。

概要

このドラマは成人男子と若い女子学生との禁断の恋を描くことで、当時の視聴者の興味を惹きました。特に安田の入浴シーンやベッドシーンなど、大胆な演出が話題を呼びました。物語は、42歳のサラリーマンと16歳の女子中学生との出会いから展開され、彼らの駆け落ちを中心にストーリーが進んでいきます。再放送は何度か行われ、特に『傑作ワイド劇場』での放送が記憶に残っています。

仮題は『ザ・おさな妻』や『おさな妻'83』というものでしたが、最終的に現在のタイトルで放送される運びとなりました。

あらすじ

物語は、安田成美演じる高校生・高井玲子が白馬の王子的存在に出会うところから始まります。玲子は多摩市立多摩第二中学校に通う16歳の女子中学生で、おじと上手くいかずにアパートへ引っ越し、スナックで秘密裏にアルバイトをしていました。彼女は保育園児であるセイジの娘・マミと仲良くなり、セイジとの親密な関係に発展します。

嵐の夜、玲子はセイジの住むマンションに向かい、愛の告白をします。この瞬間、二人の運命が変わり、結婚へと進展します。しかし、玲子は同級生からその関係を「おままごと」と冷やかされ、また、マミが行方不明になるという事件が発生し、物語はさらに緊迫した展開を迎えます。

一方、セイジは42歳のサラリーマンで、落ち着いた性格を持つ親としての役割にも責任感を持ちながら生活しています。以前に死別した妻との間に生まれた娘マミのため、玲子との結婚後も彼女との関係に悩まされています。

登場人物

主要キャストには、安田成美演じる高井玲子のほか、セイジ役の中村敦夫、保育園児のマミ役の神田亜矢子、同僚でセイジに恋心を抱く滝沢役の中村晃子などが登場します。滝沢は、玲子とセイジの結婚をからかったり、複雑な感情を持つ役どころで、物語に華を添えています。玲子の家族や彼女を脅かすような存在として、彼女のおじやおばも物語の中で重要な役割を果たします。

スタッフ

このドラマの脚本は福田善之が手掛け、音楽は小六禮次郎が担当しました。制作はテレビ朝日と東宝が協力し、監督は井上昭がつとめました。

まとめ

『おさな妻 私を抱いて…16歳の初夜』は、昭和の時代を背景に、禁断の恋愛と子どもの成長を描いた作品です。女優・安田成美の初主演作としても知られ、視聴者に強い印象を残した作品となっています。ドラマ中で歌われる童謡「シャボン玉」など、印象的なシーンも多く、今でも語り継がれるドラマの一つです。

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