おしゃべり魔女

おしゃべり魔女 (Wordy Rappinghood)

「おしゃべり魔女」は、アメリカのニュー・ウェイヴ・バンド、トム・トム・クラブの楽曲です。この曲は、バンドのデビュー・スタジオ・アルバム『おしゃべり魔女』に収録された先行シングルであり、モロッコの伝統的な子どもたちの遊び歌「A Ram Sam Sam」の影響を色濃く受けています。特に、1971年にロルフ・ハリスが録音したバージョンがこの曲の基盤となっています。アメリカでは、特に「悪魔のラヴ・ソング」と結びつけられたリリースがあり、これが『ビルボード』誌のディスコ・トップ80で1位を獲得しました。

曲の構造と制作

「おしゃべり魔女」の冒頭には、印象的なタイプライターの音が響き、その後シュールなシンセサイザーのコードが続きます。さらに特異なリズム感を持つドラムブレイクが加わり、聴く者を惹きつけます。歌詞の一部はフランス語で表現されており、その内容は「急かされた言葉、賢明な言葉、真実を告げる言葉、呪いの言葉、嘘の言葉、精神の実りがない言葉」となっています。この特徴的な表現は、言葉の力やコミュニケーションの大切さを強調しています。

トム・トム・クラブのメンバー、ティナ・ウェイマスとクリス・フランツは、バハマのナッソー近郊でライブを行う際に、アイランド・レコードのオーナー、クリス・ブラックウェルと親しくなり、彼のスタジオでレコーディングを行う機会を得ました。ブラックウェルは彼らにスタジオを使用して1枚のシングルを制作するよう提案し、その結果誕生した曲が「おしゃべり魔女」です。制作にはウェイマス、フランツに加え、若きキーボード奏者スティーヴン・スタンレーや、元T-コネクションのベーシスト、モンテ・ブラウンも参加しました。

トラックリスト

アメリカ合衆国 12インチ・シングル

• - A.

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