おっちゃんラジオ

おっちゃんラジオ

『おっちゃんラジオ』は、朝日放送（ABCラジオ）にて、2011年11月22日から2012年3月28日まで放送されていたトーク・音楽番組です。この番組は、ナイターオフ期の平日、火曜日から金曜日の19時から21時にかけてオンエアされました。

この番組は、コンセプトとして中堅アナウンサーや経験豊富なパーソナリティーが集まり、リスナーとのインタラクションを大切にしつつ、音楽とトークを融合させた内容が特徴でした。メインパーソナリティには小縣裕介、中原秀一郎、堀江政生が日替わりで担当し、それぞれの特色を活かしたトークが展開されました。

番組の背景

『おっちゃんラジオ』は、ABCラジオで1975年から放送されていた『歌謡大全集』シリーズの後継番組としてスタートしました。しかし、2011年4月にこのシリーズは放送を終了。そのため、リスナーの期待に応える新たな形の番組制作が求められました。大きな変化の中で、成熟したトーク力をもつパーソナリティが日替わりでリスナーと繋がる新たな試みとして始まったのです。

放送内容

各曜日ごとに独自のテーマが設けられ、リスナーからのリクエストされた楽曲が流れ、その楽曲をきっかけに多彩なトークが展開されました。

• - 火曜日は「小縣裕介のガッチ・ザ・グレイト」で、青春時代の思い出や様々なトピックについて熱く語られました。特に、80年代の洋楽リクエストが好評だったようです。
• - 水曜日は「秀さんのビッグ・ウェンズデー」で、アナウンサーとしての経験を持つ中原がリスナーからのリクエスト曲を流しながら、新作映画の紹介や自身の気になるニュースを交えて進行しました。
• - 木・金曜日は堀江政生が担当し、「フォルティシモでいこう!!」というタイトルで、70〜80年代の歌謡曲を中心に楽しいトークとともにリスナーからの川柳を紹介するスタイルが人気を集めました。

全体にわたって、オープニングコールや番組内のジングルには関西弁が使われ、親しみやすい雰囲気が演出されていました。リスナーへのメッセージ紹介の際には、参加者に番組グッズが進呈されるなど、視聴者とのつながりを大切にしていました。

特別番組の『パーソナリティ秋の交流戦』

また、同年10月25日から11月11日までの期間には、特別企画『パーソナリティ秋の交流戦』が放送されました。これは、クライマックスシリーズにちなんで開催されたもので、平日夜間の野球中継が予定されていない時間帯に新たに設けられた番組でした。各日の放送では、ABCラジオの他番組のパーソナリティが日替わりで出演し、それぞれ特色ある内容で盛り上がりを見せました。

当企画では、特に注目を集めたエピソードとして、中原と堀江が共演した回が挙げられます。この回では、後に放送される『おっちゃんラジオ』の内容が初めて公表されるなど、期待感を持たせる展開もありました。奇跡的な組み合わせのパーソナリティによるトークは、リスナーからも好評を博しました。

終焉と新たな展望

『おっちゃんラジオ』は2012年3月28日の放送をもって終了しましたが、その後のABCラジオでは、同年10月から新たな生ワイド番組『堀江政生のほりナビ!!』へと引き継がれました。この継続性は、ラジオ番組がリスナーに与える影響や期待の表れといえるでしょう。

このように『おっちゃんラジオ』は、トーク中心の新しいスタイルを打ち出し、関西地区のラジオ文化において一時代を築いた番組と言えます。

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