おでかけ北設

北設楽郡総合交通システム「おでかけ北設」

「おでかけ北設」は、愛知県北設楽郡の設楽町、東栄町、豊根村の3つの町村が協力して運行している公共交通システムです。この取り組みは、地域の交通をより便利にし、住民や観光客の移動を円滑にすることを目的としています。

概要

「おでかけ北設」では、従来からの地域バスサービスを統合し、豊鉄バス、設楽町営バス、東栄町営バス、豊根村営バスが一つになっています。この結果、運賃体系やサービスが一貫性を持ち、利用者にとって使いやすい交通手段として機能しています。また、北設楽郡公共交通活性化協議会が調整機関として設置され、各町村が一体となったサービス提供を実現しています。

特徴

「おでかけ北設」には、町村を越える広域的な移動を可能にする「基幹バス」があり、これに接続する「支線バス」や「予約バス」も運行されています。基幹バスは、豊田市の稲武地区や、静岡県浜松市天竜区にも路線を拡大し、より多くの地域とつながっています。さらに、各町村間を直接結ぶ便も新たに設けられ、利便性が向上しました。運賃は100円単位のブロック制で、路線ごとに運行日が異なるため、事前の確認が求められます。

特に支線バスと予約バスが運行される地域では、予約制のバスの時間帯には支線バスは運行されないため、利用者は十分な計画が必要です。加えて、おでかけ北設のマスコットキャラクター「ばすりん」が広報誌や時刻表に登場しており、親しみやすい形で地域の交通を宣伝しています。公式ホームページでは、ばすりんの壁紙も無料でダウンロード可能です。

歴史

この交通システムの歴史は、1985年に豊根村営バスが運行を開始したことから始まります。1986年には富山村民バスが開業し、1988年に設楽町営バスと東栄町営バスが参加しました。その後の2001年には、豊鉄バスの路線が整理され、町営バスの運行形態が変更されました。

2010年には「おでかけ北設」が実証運行を開始し、業務が本格的に発展しました。同年には予約バスも導入され、様々な路線が短縮・延長されるなど、利便性が向上しました。将来的には、2025年に豊鉄バスの田口新城線・津具線において、ICカード「manaca」の導入が予定されています。

路線情報

「おでかけ北設」には多様な路線があります。基幹バスとしては、例えば「東栄設楽線」や「豊根東栄線」、「稲武線」などがあります。また、支線バスや予約バスも充実しており、地域住民のニーズに応じたフレキシブルなサービスを提供しています。

まとめ

「おでかけ北設」は、地域間の移動を便利にし、公共交通の利用促進を図る大切なプロジェクトです。住民や訪れる人々にとって、手軽に利用できる交通手段となっており、今後もますますの発展が期待されます。

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