おとめ妖怪 ざくろ

概要

『おとめ妖怪 ざくろ』は、日本の漫画家・星野リリィが描いた作品で、月と太陽という二つの時代に生きる人間と妖怪の関係を描いています。この作品はかつて『コミックバーズ』に連載されており、2016年から2017年まで休載。しかし、2023年に『comicブースト』にて新たに連載が再開されることが発表され、多くのファンが期待を寄せています。また、2010年にはテレビアニメ化され、2017年には舞台化もされるなど、メディアミックス展開が行われています。

あらすじ

物語の舞台は、かつて月の満ち欠けを基準に生活していた日本。新たな暦の導入によって人間たちは太陽の周期に生活を合わせるようになりますが、これに対抗する妖怪たちが次々と問題を引き起こします。人間と妖怪の共存が脅かされる中、陸軍は妖怪に関わるトラブルを解決するために「妖人省」という新たな組織を立ち上げます。妖人省に集められた半妖の少女・ざくろや彼女の仲間たち、そして陸軍の兵士たちは、様々な不可解な事件に対して立ち向かっていきます。

登場人物

妖人省

• - 西王母桃（ざくろ）: 主人公で半妖。喧嘩好きで活発な性格。妖力が高く、強い戦闘能力を持つ。最初は陸軍の総角に幻滅するが、徐々に彼に惹かれていく。
• - 総角景（あげまきけい）: 陸軍の少尉で、ざくろのパートナー。外見は優雅だが実は妖人が苦手。ざくろの心の支えとなる存在。
• - 薄蛍（すすきほたる）: ざくろの幼馴染の半妖。お淑やかで内気だが芯は強い。運勢占いが得意。女学校潜入任務では利劔の妹として振る舞う。
• - 芳野葛利剔（よしのかずらりけん）: 陸軍の少尉で、薄蛍のパートナー。優しさが滲み出る大柄な軍人。
• - 双子の雪洞（ぼんぼり）と鬼灯（ほおずき）: 自らの霊魂を式神に憑依させる能力を持つ半妖。可愛い容姿と強い心を併せ持つ。
• - 花桐丸竜（はなきりがんりゅう）: 最年少の陸軍少尉。少し生意気だが、双子の双子の妖怪と信頼関係を築く。

その他のキャラクター

• - 豆蔵（まめぞう）: ざくろの付喪神で明るい性格。
• - 櫛松（くしまつ）: 妖人省の指示者で、ざくろたちを見守る母的存在。
• - 雨竜寿（あまりょうじゅ）: 妖人省の最高責任者。
• - 沢鷹（おもだか）: 帝国陸軍中尉で、ざくろの異父兄。彼の行動が物語の重要な一部を成します。

用語解説

• - 半妖: 人間と妖怪の混血。社会から差別される存在で、しばしば彼らのアイデンティティは物語の中心テーマとなります。
• - 妖人省: 妖怪の問題を解決するために陸軍が設立した省庁。様々な妖怪を取り扱う。

テレビアニメと舞台

2010年から2011年にかけて放送されたアニメは、全13話が制作されました。アニメ放送に先駆けて特別番組も配信され、ファンの関心を集めました。また、2017年には舞台化も行われ、多様なメディアでその物語が楽しめるようになっています。

結論

『おとめ妖怪 ざくろ』は、妖怪と人間が共存する世界で、それぞれのキャラクターが抱える苦悩や成長を描いた物語です。再連載も期待されており、今後の展開にも注目が集まります。

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