おどるポケモンひみつ基地

『おどるポケモンひみつ基地』のご紹介

『おどるポケモンひみつ基地』は、2003年に公開された劇場版ポケットモンスターの短編作品で、当時の『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』との同時上映として劇場に登場しました。この作品は、アドバンスジェネレーションの中で唯一の劇場短編であり、制作されて以来、長い間劇場短編は作られていませんでしたが、2012年にポケモン映画15周年を迎えた際に再び劇場短編『メロエッタのキラキラリサイタル』が制作されることになります。

概要

本作では、物語の冒頭にロケット団の重要キャラクターであるムサシやコジロウが登場しますが、彼らの顔はほとんど映されません。本作は、遊び心満載の映像美とポケモンたちの楽しい冒険を描いています。特に、ロケット団の秘密基地が舞台となることで、思わぬドタバタ劇が展開されます。

あらすじ

物語は、ピカチュウ、アチャモ、キモリ、ミズゴロウ、ハスボーの5匹のポケモンたちが森の中で遊んでいるところから始まります。彼らはその途中でロケット団の秘密基地を発見します。この基地は、ロケット団のメンバーがボスのサカキのために作ったもので、ニャースが自らの発明した「モンスターダンシングボール」を使って、基地内に音楽を流し、すべてのポケモンが踊り出すという仕掛けを施していました。

ニャースはダンスの楽団を結成するために、森に住むゴニョニョを捕まえて囚われの身にします。ピカチュウたちは秘密基地に侵入し、捕らわれたゴニョニョを見つけて救出しようとしますが、ニャースをはじめとするロケット団に見つかってしまいます。すると、偶然にもモンスターダンシングボールのスイッチが入ってしまい、周囲のポケモンたちが思うままに踊り始め、秘密基地は大騒ぎに。

登場キャラクター

この短編には、多くの魅力的なキャラクターが登場します。まず、ピカチュウはリーダー格で、仲間と一緒に楽しいダンスを楽しみます。アチャモはミズゴロウと協力してゴニョニョを助け、キモリは最初は踊るのをこらえようとしますが、最後には仲間と共にノリノリで踊ります。ミズゴロウはダンスの途中で痛みを覚えつつも、他のポケモンたちと一緒に踊ります。

ロケット団のニャースは、モンスターダンシングボールを発明し、サカキを喜ばせようと奔走しますが、事態が思わぬ方向に進展してしまいます。

音楽とエンディング

本作のオープニングテーマは「ポルカ・オ・ドルカ」で、さまざまなアレンジが流れる中、ポケモンたちが踊ります。エンディングテーマの「冒険のはじまりだ!!」では、ピカチュウが他のポケモンの真似を披露する楽しいシーンが展開されています。

受賞歴

この作品は第21回ゴールデングロス賞の日本映画部門で優秀銀賞を受賞するなど、高い評価を受けています。

『おどるポケモンひみつ基地』は、子どもから大人まで楽しめる作品として、ポケモンファンに愛されることでしょう。

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