おはよう浪曲

「おはよう浪曲」

「おはよう浪曲」は、朝日放送（ABCラジオ・ABCテレビ）で長らく放送されていた、浪曲を専門にした演芸番組です。1970年から2014年までの45年間にわたり、多くのリスナーや視聴者に愛されてきました。この番組は、主に浪曲師たちのアーカイブや、朝日放送のスタジオ、後にワッハ上方演芸ホールでの公開収録を通じてさまざまな口演を紹介してきました。

番組の概要

番組は、初めはラジオ専用としてスタートしましたが、その後テレビでも放送される時期もありました。プロデューサーの勢井亮度さんとディレクターの松田隆作さんの手によって、多様な内容が生み出されました。

ラジオ版の歴史

1970年7月に放送が始まり、2014年12月28日に放送を終了しました。特に深夜の番組が若者に支持されていたことを受けたコンセプトにより、早朝に高齢者向けの内容を提供することを目指しました。

放送時間

• - 1970年7月 - 1989年3月: 毎週月曜日から土曜日の5:30 - 6:00に放送
• - 1989年4月8日から: 土日のみ5:30 - 6:00に縮小
• - 2007年4月8日から2014年12月28日: 毎週土曜日の28:00 - 28:30 (日曜日4:00 - 4:30に相当)

晩年には、放送頻度がさらに減り、週1回の土曜日または日曜日の早朝に放送されました。

司会者とスポンサー

この番組には、3代目の広沢駒蔵さんや上田博章さん、松浦四郎若さん、4代目の桂文我さんなど、多くのユニークな司会者が登場しました。また、スポンサーについても様々な企業が参加し、代表的なものにはテイチクやタカラベルモント、そして大杉製薬がありました。

ネット局

九州朝日放送（KBCラジオ）でも毎週月曜の4:30 - 5:00に放送されており、各地で番組が親しまれていました。

テレビ版

テレビ版は1975年4月6日から2000年3月まで放送され、毎週日曜日の早朝に放送されました。この番組では演芸研究家の芦川淳平さんが案内役を務め、公開録画された口演を紹介しました。名古屋テレビや静岡県民放送でも放送されており、幅広い視聴者層に届けられていました。

結論

「おはよう浪曲」は、浪曲文化を支える重要な番組として、多くの人々に影響を与え続けました。その長い年月の中で、浪曲の魅力を伝え、リスナーや視聴者に心温まる体験を提供し続けたことは、今でも多くの人々の記憶に残っています。

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