おトメさん

テレビドラマ『おトメさん』

『おトメさん』は2013年1月17日から3月14日まで、毎週木曜日の21時から21時54分にテレビ朝日系列の「木曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマです。本作の主演は黒木瞳が務め、脚本は井上由美子によるオリジナル作品です。タイトルの「おトメさん」は、嫁から見た姑を指すインターネットスラング「トメ」に由来しています。

あらすじ

水沢麻子（黒木瞳）は専業主婦で、執拗に嫌がらせをしてくる姑との二世帯同居を余儀なくされながら、何とか日々をやり過ごしていました。しかし、姑が亡くなり、彼女は解放されたかのように思えましたが、2年後、息子の優太が大林李里香（相武紗季）と結婚することになり、麻子は自ら姑となる立場に変わってしまいます。

当初、麻子は優太と李里香の結婚に反対していましたが、優太と李里香は頑なに彼らの結婚を貫くため、麻子は思わず同居を結婚の条件として提示します。そして予想外にも李里香はその条件を受け入れ、嫁姑の同居生活が始まります。しかし、この共同生活の中で、李里香の隠された本性が明らかになっていきます。

主要人物

水沢麻子（黒木瞳）

麻子は専業主婦で、息子・優太の幸せを願いつつも、過去の姑との葛藤から李里香に対してどのように接するべきか悩みます。姑の死後、罪悪感を抱えながら彼女の本性を疑うようになります。

水沢李里香（相武紗季）

李里香は元シングルマザーで、優太との出会いを経て結婚に至ります。彼女は表面上は明るく、近所付き合いも良好ですが、過去に怪しい生活を経験していたことで、麻子は彼女に不信感を抱くようになります。

水沢優太（郭智博）

優太は麻子と博行（石田純一）の息子で、無邪気で人好しな性格です。妻・李里香との関係と、二人の女たちとの確執に悩まされています。

水沢博行（石田純一）

麻子の夫で、家族を守りつつついつい問題から距離を置く姿勢をとります。母親の死に関連する悔いを抱えていたり、家庭内の問題に無関心ではいられない立場でもあります。

引き込まれるドラマ展開

本作では、姑と嫁という立場の相反的な心情が描かれ、家庭内での愛憎劇が繰り広げられる一方、ドロドロした争いからも、時折ほっこりする人間ドラマが見受けられます。それぞれのキャラクターが持つ過去や背景がストーリーをさらに深め、視聴者に感情移入させます。

放送と反響

『おトメさん』は視聴者から高い評価を得ており、特に主演の黒木瞳の演技が印象的だったとの声が多く寄せられました。嫁姑間の人間関係を巧みに描いており、視聴者に深い共感を呼び起こしました。ドラマは笑いを交えつつも、時にはシリアスなシーンもあり、見応えのある作品に仕上がっています。

この物語は、多くの人々に嫁姑問題への理解を深めさせるきっかけとなったのではないかとも言えます。

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