おーい せたがや

おーい せたがや

「おーい せたがや」は、カズンというポップスグループが歌う楽曲であり、東京都世田谷区で制定された新区歌です。作詞は山花梨恵、作曲は井上鑑によって創り出されました。この楽曲は、世田谷区が「21世紀せたがやのうた」として位置づけたもので、地域の魅力を再発見し、そのブランドを高めることを目的としています。

歴史背景

世田谷区では、1981年に区民まつりの開催を契機に、区歌「緑と風と翼」および応援歌「がんばれ元気な世田谷っ子！」を制定しました。しかし、21世紀に入り、新しく「夢や希望にあふれる世田谷」をテーマにした新区歌の製作が発表されました。その際、歌詞は区内の小学生と中学生を対象に募集され、107篇の応募の中から選ばれたのが、当時区立山崎小学校に在籍していた児童の作品です。

2005年の6月に歌詞が決定した後、井上に作曲が依頼され、同年の8月に行われた区民まつりで楽曲が初めて演奏されました。10月29日には正式に新区歌としての制定が発表されました。「おーい せたがや」と既存の区歌である「緑と風と翼」との関係は、交代ではなく並立となり、世田谷区が毎年発行する区勢要覧には三曲ともに掲載されています。しかし、区の公式サイトで音源が提供されているのは「おーい せたがや」のみで、他の楽曲は歌詞の紹介にとどまっているところが特長です。

振付

「おーい せたがや」には、楽曲に合わせた二つのダンスが考案されています。これらは世田谷区スポーツ振興財団と教育委員会の協力によって作られました。

アイディ体操

最初の振付は「アイディ体操」と名付けられており、2005年の11月5日に発表されました。この振付は著名な振付師であるパパイヤ鈴木が手がけ、世田谷区スポーツ振興財団のキャッチフレーズ「いつでも」「だれでも」「どこでも」「いつまでも」の頭文字から名付けられました。また、財団のマスコット「アイディ」も同様の由来を持っています。

ひろがれ、せたがや

二つ目の振付は「ひろがれ、せたがや」と呼ばれ、2019年に発表されました。この振付は、TRFのSAMが携わっており、2020年に開催された東京オリンピック・パラリンピックに向けた地域の活気を高めることを目的に、世田谷区教育委員会によって作られました。同年の8月には区民まつりでその振付も公開されました。

まとめ

「おーい せたがや」は単なる歌ではなく、世田谷区のコミュニティの象徴として愛され続けています。楽曲と振付の存在は地域の絆やアイデンティティの形成にも寄与しており、今後も多くの人々に親しまれていくことでしょう。さまざまな活動を通じて、この曲は世田谷区の文化をより一層深めるものとなるでしょう。

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