おーい、ニッポン

『おーい、ニッポン』について

『おーい、ニッポン』は、1998年から2009年にかけてNHK衛星第2テレビで放送された特別番組のシリーズです。この番組は、日本の各都道府県に焦点を当て、その地域の文化、人々、食、伝統芸能など様々な魅力を紹介する内容で、毎回一つの都道府県を深く取り上げていました。

放送内容と形式

放送は朝から夜にかけて、長時間の生中継として行われました。イニシャルシリーズでは、各都道府県から現地中継で放送されましたが、後のシリーズでは東京のスタジオから進行され、取り上げられる都道府県にゆかりのあるゲストが登場するようになりました。2003年には全47都道府県を制覇し、2004年からは第二巡目の放送がスタートしました。第二巡目では、ハイビジョン制作が開始され、同様の形式で都道府県の特色を届けましたが、全都道府県を制覇することなく、2009年11月には高知県の回を持って番組は終了しました。

音楽と県のうた

この番組においては「県のうた」と呼ばれる楽曲が各都道府県の特色を反映した形で制作され、秋元康がプロデューサーとして関与しました。歌はその地域のNHK放送局でオーディションを行い、選ばれた参加者が歌う形式を採用しました。全49曲が制作され、その後特別番組などで一堂に紹介されました。第二巡目では「ふるさとラプソディー」が新たに導入され、各都道府県の地元楽団が出演するなど、地域密着型の音楽企画が展開されました。

放送スケジュールと特別回

放送は主に日曜日に不定期で行われ、1巡目と2巡目で放送時間が異なることもありました。特別編や変則日程もあり、長時間にわたる中継が行われた例もあります。例えば、2000年5月の「沖縄県」特集は、こどもの日でありながら特別な長時間放送が行われ、注目を集めました。また、2004年の有名な回では、江頭2:50が佐賀県からの中継にVTR出演するユニークな内容もありました。

現在の展開

放送終了後も、2020年にはラジオ番組「おーい、ニッポン・プチ」が始まり、かつてのレポーターが各都道府県の魅力を紹介するコーナーとして続いています。さまざまな形式や出演者を通じて、日本の多様な地域文化を再発見し、全国への発信が行われています。興味深い取り組みやエピソードも多く、視聴者にとっては新たな知識と楽しみを提供し続けています。

もう一度検索