お父さんは心配症

お父さんは心配症

『お父さんは心配症』は、岡田あーみんによる日本の漫画作品です。『りぼん』（集英社）にて1983年から1988年まで連載され、単行本は全6巻、文庫版は全4巻として刊行されました。1994年にはテレビ朝日系列でテレビドラマ化もされています。

概要

本作は、娘を溺愛するあまり過剰な心配性となってしまう父親と、そんな父親に振り回されながらも健気に生きる娘、そしてその恋人を描いたラブコメディです。

新人漫画賞への投稿作品でありながら、そのストーリーのテンポとキャラクター設定の良さから審査員に絶賛され、第162回りぼんNEW漫画スクール準りぼん賞を受賞。本誌掲載に至り、連載化されました。

文庫版には、作者である岡田あーみん自身のコメントが収録されています。また、『ちびまる子ちゃん』との合作も実現しており（『ちびまる子ちゃん』単行本第二巻に収録）、制作秘話も描かれています。さらに、『こいつら100%伝説』にも本作のキャラクターがゲスト出演しています。

あらすじ

主人公は、高校生の娘・典子を持つサラリーマンの佐々木光太郎。妻に先立たれた彼は、娘が不良にならないかと心配するあまり、常軌を逸した行動を繰り返します。

一方、娘の典子は、父親の心配をよそに、成績優秀で心優しい女の子。彼氏の北野くんもまた、近年まれに見る好青年で、2人は清い交際を続けています。しかし、光太郎の心配症はエスカレートする一方で、周囲を巻き込んだ騒動を巻き起こします。

登場人物

佐々木 光太郎（ささき こうたろう）
本作の主人公。典子の父親。
妻を亡くし、娘を溺愛するあまり過剰な心配性となる。
娘に近づく男（特に北野くん）を敵視し、常識外れの行動に出る。
好きな歌手は天地真理、好きな歌は舟木一夫の「高校三年生」。
佐々木 典子（ささき のりこ）
本作のヒロイン。光太郎の娘。
父親の心配症に苦労しながらも、父親を慕っている。
北野くんと交際しており、清い関係を保っている。
好きな俳優はスティーブ・マックイーン。
北野（きたの）
典子の彼氏。
比較的まともな青年だが、光太郎の妨害に遭うことが多い。
典子への愛は本物で、光太郎の心配症を上回るほど。
好きな歌手は小林麻美、好きな音楽はサザンオールスターズ、ビリー・ジョエル。
安井 智恵子（やすい ちえこ）
光太郎のお見合い相手で、看護師。
天然ボケでおっとりした性格。
最終回で光太郎と結婚し、典子の義母となる。
安井 守（やすい まもる）
智恵子の一人息子。
素直で優しい性格。
光太郎に懐いており、典子や北野とも仲が良い。
片桐（かたぎり）
典子と北野くんが所属するサッカー部のキャプテン。
御曹司でワガママな性格。
終盤では無免許運転で警察に捕まる。
寝棺 竹子（ねかん たけこ）
光太郎のおばさんが紹介したお見合い相手。
未亡人で体が弱い。
緒方（おがた）
光太郎のライバル。
見た目は良いが、中身は変態。
課長
光太郎の上司。
光太郎の変態ぶりに悩まされている。

テレビドラマ

1994年4月から5月にかけて、テレビ朝日系列でテレビドラマが放送されました。

佐々木光太郎 役：大地康雄
佐々木典子 役：持田真樹
北野 役：国分太一
安井智恵子 役：美保純

その他

本作には、『超人バロム・1』など、様々な漫画やテレビの影響を受けたネタが登場します。また、作者である岡田あーみん自身や、当時の『りぼん』編集長である山田英樹も劇中に登場しています。

関連項目

* あゆみさんは心配性：ミナモによる4コマ[[漫画]]。本作のタイトルに肖って命名された。

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