お茶の水女子大学附属中学校

お茶の水女子大学附属中学校

お茶の水女子大学附属中学校は、東京都文京区大塚に位置する国立の男女共学中学校で、略称は「お茶中」と呼ばれています。この学校は、国立大学法人お茶の水女子大学に附属しており、1869年に創立された教育機関の一部としてその歴史は始まりました。

学校の特徴と入学者数

附属の高等学校と大学は女子のみの教育機関ですが、附属の幼稚園、小学校、中学校においては男女共学を採用している点が特徴です。仕組みとしては、附属小学校からの内部進学者のほかに、外部から男子約15名、女子約35名（年度によって異なる）が受験によって入学します。また、帰国生徒受け入れ枠においては、男子約5名、女子約8名が受験を経て入学することができます。受検問題は男女共通ですが、合否基準は異なるため注意が必要です。

校訓と校歌

この学校の校訓は「自主自律 ・ 広い視野」で、生徒の自立と視野を広げる教育が重視されています。校歌は昭憲皇太后作詞、東儀季熙作曲であり、日本初の学校歌として位置づけられ、今も歌い継がれています。

沿革

1882年にはTokyo女子師範学校附属高等女学校として設立され、1947年には新学制に基づいて中学校が開校されました。その後、いくつかの名称変更や組織再編を経て、1979年には帰国子女教育学級が設立されるなど、時代に応じた教育内容の改革が行われてきました。

施設

学校には必要な設備が整っており、第1校舎、第2校舎、技術科教育棟、体育館（アリーナ・武道場）などが用意されています。クリエイティブな活動を促進するための文化部活動や、運動部活動も活発です。

学級編成と授業

生徒は学年ごとに異なる学級に編成され、各生徒のレベルに応じた授業が展開されます。特に1年生では帰国生徒のための特別なクラスが用意されています。学校行事は3学期制に基づいており、体育大会や文化祭、修学旅行などが計画されています。

部活動

運動部や文化部の活動が多彩で、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部などの運動部のほか、文化創造部や吹奏楽部といった文化部も存在します。これらの部活動を通じて生徒たちはコミュニケーション能力やチームワークを養っています。

制服

制服については女子はセーラー服、男子は紺色の詰襟制服が採用されており、着用期間に自由服を許可する制度も設けられています。この制度は生徒の意見を取り入れた結果策定されました。

著名な出身者

お茶中からは多くの著名人が輩出されています。教育界、政治界、文化界で活躍する相原史乃さん、秋篠宮悠仁親王、阿久津幸彦さん、デザイン界の石岡瑛子さんなど、多彩な分野で影響を与えるリーダーが多数います。また、若手のアイドルやミュージシャン、映画関係のプロデューサーなどもその名を連ねています。

お茶の水女子大学附属中学校は、学び舎としての役割を果たすだけでなく、未来の社会に貢献する人材を育む重要な教育機関となっています。

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