かごしま大作戦

かごしま大作戦について

「かごしま大作戦」は、2008年4月から2015年3月まで、NHK鹿児島放送局が地元向けに放送していたローカル情報番組です。この番組は、田上真澄という契約キャスターが“隊員”として活躍し、毎回出される「作戦指令」に基づき鹿児島県内のさまざまな場所を訪れていくというスタイルが特徴です。

番組の構成と内容

番組は通常のメインコーナーの合間に「街角探偵」というセグメントが挟まれ、ここでは担当ディレクターが街角での取材を行います。田上は、過去にも鹿児島県を広く歩いており、北薩から与論島までの約600kmをほぼ制覇しています。このことは、番組開始前に『土曜スタジオパーク』で紹介され、以降も番組を通じて地域の魅力を発信し続けました。

田上の個性的なキャラクターにより、彼は県内での知名度も高くなり、また、番組は『いちおし!九州沖縄』や『とびきり』など、県外向けにも放送されました。さらに、2012年11月からは「情報WAVEかごしま」で放送されていた「お便りコーナー」を再開し、視聴者との交流を続けました。初期には薩摩狂句というコーナーもあり、吉田真人が担当していました。

番組の放送時間

「かごしま大作戦」は、NHK鹿児島の総合テレビで原則月1回金曜日の19時55分から20時43分まで放送されました。放送の冒頭部分には「まもなく!かごしま大作戦」と「気象情報」が挿入される形式をとっており、2010年度まではブロック番組が差し替えとして放送されることがありました。最終回は2015年3月13日に行われ、73分の拡大版として公開生放送されました。

特別番組「復活!かごしま大作戦」

この番組は2015年10月25日に放送された、「まるごと鹿児島 80年分てんこ盛り!」という開局80周年記念の特別番組で1日限定の復活を果たしました。復活版では過去の映像を振り返るとともに、これまで訪れていなかった最南端と最西端の与論島、そして日置市や東串良町を訪れる企画が実施されました。

放送の実績

「かごしま大作戦」は、県外の視聴者にも向けたさまざまな特集が組まれました。たとえば、2010年10月30日に放送されたエピソードでは、旧国鉄の鉄路を訪ね、2011年にはラジオを愛する島の人々との交流を描いた企画が紹介されました。また、日食に沸くトカラ列島の中之島を探検する特集も話題を呼びました。これらの特集は番組の特徴である地域密着型の視点から、外部に向けても鹿児島の魅力を発信していました。

「かごしま大作戦」は、放送終了後もその人気と影響力を継続的に保ち、鹿児島県民にとって親しみのある番組として記憶されています。

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