かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発

映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』詳細解説

家族の再出発を描く感動作

2018年公開の日本映画『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』は、「RAILWAYS」シリーズの第3作目です。前作から約7年ぶりの新作で、シリーズでは初めて女性を主人公に迎えました。キャッチコピーは「もう一度つくれますか？いちど失くした家族。」と「忘れていた、あなたの家族への想いがあふれ出す。」の2つが用いられています。

物語の概要

主人公の晶は、夫・修平と義理の息子・駿也の3人家族で東京で暮らしていました。しかし、修平が突然のくも膜下出血で亡くなり、残された晶と駿也は修平の故郷である鹿児島へと向かいます。そこで、初めて会うこととなる修平の父・節夫と出会います。節夫は、国鉄、JR九州、そして肥薩おれんじ鉄道で長年運転士として働いてきた人物でした。

晶と駿也は節夫と新たな家族として生活を始めますが、様々な困難に直面します。晶は、鉄道好きの駿也のために、そして自分自身の人生を切り開くため、肥薩おれんじ鉄道の運転士を目指します。しかし、試験に合格した後も、人間関係や自身の適性など、幾多の困難が待ち受けていました。

登場人物

奥薗晶（演：有村架純）: 主人公。夫の死後、義父と義理の息子と新たな生活を始め、運転士になることを決意する。複雑な過去を持つ女性として描かれています。小説版では、その生い立ちの詳細が描かれています。
奥薗節夫（演：國村隼）: 修平の父。長年の運転士経験を持つ人物で、晶と駿也を温かく受け入れる。肥薩おれんじ鉄道で晶の面接官も務めます。
佐々木ゆり（演：桜庭ななみ）: 駿也の担任教師。晶と親しく相談し合う関係になります。
奥薗駿也（演：歸山竜成）: 晶の義理の息子。鉄道好きで、父親の死を受け入れがたく葛藤する一面も持ち合わせています。
* その他: 肥薩おれんじ鉄道の社員、地元住民など、多くの人々が映画を彩ります。

見どころ

この映画の見どころは、美しい九州の自然と鉄道の風景です。肥薩おれんじ鉄道の車両や沿線の景色が、物語をさらに引き立てています。また、有村架純と國村隼の演技も見事です。家族の絆、そして人生の再出発という普遍的なテーマが丁寧に描かれています。

音楽と主題歌

音楽は、富貴晴美が担当。同時期に放送されていた大河ドラマ『西郷どん』の音楽も担当していました。主題歌は斉藤和義の「カラー」が起用されました。

関連商品

映画のサウンドトラック、小説版、漫画とのコラボレーション作品など、様々な関連商品が発売されました。映画の世界観をさらに深く楽しむことができます。

撮影と公開

2018年1月から2月にかけて、肥薩おれんじ鉄道沿線で撮影が行われました。11月23日に鹿児島県・熊本県で先行公開され、11月30日に全国公開されました。

まとめ

『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』は、家族愛、人生の再出発、そして故郷の温かさといった普遍的なテーマを、美しい映像と感動的な物語で描いた作品です。鉄道ファンだけでなく、幅広い層に響く作品と言えるでしょう。

もう一度検索