かめはめ波

かめはめ波（Kamehameha）

概要

かめはめ波は、『ドラゴンボール』の著者・鳥山明によって創作された架空の技であり、亀仙人が開発しました。この技は、体内に秘められたエネルギーを集約し、一瞬で放出する特性を持っています。孫悟空の特技でもあり、作品内で最も象徴的で有名な技のひとつです。亀仙人曰く、かめはめ波を習得するには最低でも50年の長い修行が必要とされていますが、孫悟空はその方法を見様見真似で会得しました。このため、最初に放ったかめはめ波は、威力こそ亀仙人のものには及びませんが、彼にとっての大きな成長を示しています。

技の初めての披露は「亀仙人のかめはめ波!!」のエピソードで、亀仙人が山の火事を消すために使用したものでした。この時、火事は収まったものの、押し出されたエネルギーでフライパン山そのものを吹き飛ばしてしまいます。

かめはめ波という名称は、ハワイのカメハメハ大王に由来しています。技のネーミングを考えていた時、鳥山の妻であるみかみなちが提案したこの名前は、彼にとって「ばかばかしくて亀仙人らしい」と感じられ、採用されました。

構えと技の発動

かめはめ波を放つ際には、特定の構えが必要です。構えは以下の通りです：

1. か : 両手首を合わせ、手を開いて、体の前から腰の位置に移動させる。
2. め : 腰の近くで手を保持しながら次の発音へ。
3. は : 体内の気を集中させ、ゆっくりと「は…め…」と発音する。
4. め : 両手を後方に持ち、気が満たされた状態にする。
5. 波 : 最後に気功波として、両手から対象へ向けて放出する。「はー！」と一緒に叫びながら発射します。

この時、「波」の発音を省略することも可能です。また、発射した後は射角を変えることもでき、非常に多くの応用技が存在します。基礎的な姿勢では両足を広げて腰を落としますが、片手や足を使う応用も行われ、特に第23回天下一武道会では、孫悟空が足でかめはめ波を放ち、亀仙人を驚かせました。

主な使い手

かめはめ波は、多くのキャラクターによっても使用されます。主な使い手は以下の通りです：

• - 亀仙人
• - 孫悟空
• - 孫悟飯
• - ヤムチャ
• - クリリン

さらに、他のキャラクターもかめはめ波を扱うことがあり、特にセルや魔人ブウ、トランクス、ゴテンクスなど、様々なアニメやゲームでも登場します。

バリエーションと応用技

かめはめ波には、多数のバリエーションが存在します。中でも孫悟空による次のような応用技が有名です：

• - かめはめ波がえし：ジャッキー・チュンに対してかめはめ波をでけと居消した技。
• - 逆かめはめ波：相手とは逆の方に向けて放つ技。
• - 曲がるかめはめ波：気功の尾を利用して波形を操る技。
• - 足からかめはめ波：足を使い、ロケットのように相手に突進する技。

また、かめはめ波の使い手による様々な技の合体や、媒体ごとの異なる名称も見られます。たとえば、超かめはめ波や、界王拳とかめはめ波を併用する技も存在します。特に強力なバリエーションとして、10倍かめはめ波や、大かめはめ波などがあり、これらは作品によって異なる場面で使用されます。

その他の情報

また、かめはめ波をテーマにしたパフォーマンスやイベントもあり、ニュージーランドで行われる「かめはめ波コンテスト」や、SNSで流行の「かめはめ波」を模した写真など、幅広く文化に根付いています。

このように、かめはめ波は単なる技の枠を超え、様々な形でファンの心をつかんでいるのです。

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