かわね路号

かわね路号の魅力と運行実績

概要

かわね路号（かわねじごう）は、大井川鉄道が運行する急行列車で、1976年7月9日にサービスを開始しました。この列車は、注意深く保存されている旧型の客車を用い、鉄道ファンや観光客にとって貴重な観光資源になっています。日本国内での蒸気機関車（SL）の動態保存運転としては、最も歴史が長く、特に人気を集めています。

かわね路号には、蒸気機関車の牽引による「SL急行」と、電気機関車による「EL急行」の2種類の運行形式があります。2011年10月1日のダイヤ改正から全便に「かわね路号」の名称が統一され、観光イベント等の特別な際には別名列車として運行されることもあります。しかし、2023年10月に実施されたダイヤ改正では、家山駅から千頭駅間の連絡バスが「南アルプス号」と命名されたことで、再び複数の愛称名での運行が行われるようになりました。

運行概況

現在、かわね路号は金谷駅と新金谷駅から家山駅及び川根温泉笹間渡駅間を運行しており、1日に数便が設定されています。また、運行は臨時列車の形で実施され、その他の路線との接続も考慮されています。2022年9月に発生した台風の影響で、一部区間が不通になったこともありましたが、運行は徐々に復旧しています。

停車駅

2024年6月現在の停車駅は、以下の通りです。

• - 金谷駅
• - 新金谷駅
• - 家山駅
• - 川根温泉笹間渡駅

「南アルプス号」は新金谷から家山間を結ぶ便です。

運行形態の変遷

かわね路号は運行が開始された当初、金谷駅から千頭駅間を結んでいましたが、1980年以降は新金谷駅にも停車するようになり、SLの運行スタイルが徐々に整備されました。特に2011年の転車台設置により、上り列車のSLも原則的に正方向での客車牽引が可能になりました。これにより多くの観光客がSLの迫力を体験できるようになりました。

使用車両

かわね路号では、蒸気機関車や電気機関車が客車を牽引します。これらの車両は主に日本国有鉄道から継承されたもので、SL全盛期の雰囲気を色濃く残しています。一部の場合、補助機関車が連結されることもあります。また、特別な運行イベントなどでは、展示や他の鉄道ファンイベントのために特別仕様の客車も連結されることがあります。

現在の運行に使われる主要な機関車には、C10形、C11形、C56形などの蒸気機関車や、E10形、ED500形の電気機関車があります。特に「きかんしゃトーマス号」と「きかんしゃジェームス号」は、子どもたちに大変人気があります。

まとめ

かわね路号は、大井川鉄道のアイコンとして、地域の観光資源を支えています。SLや客車の魅力に加え、自然豊かな大井川沿線を走行する体験は、多くの乗客にとって忘れられない思い出を作っています。今後もこれらの伝統を守りながら、さらなる魅力を提供していくことでしょう。

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