かんじるさんすう 1、2、3!

『かんじるさんすう 1, 2, 3!』は、2004年4月6日から2008年3月14日までNHK教育テレビジョンで放送されていた、小学校1年生から3年生を対象とした算数教育番組です。この番組は、子供たちが算数の概念を「感じる」ことを重視し、数、量、形の基礎を、実践的な問題解決を通して学べるように設計されていました。

番組の主な特徴は、先生役の出演者が提示する応用問題に、子供たちが活発に答えながら学習を進めていくスタイルです。収録は、フローリングの床が特徴的な、児童館を模した温かみのあるスタジオ「かずとかたちの部屋」で行われていました。このスタジオセットは、子供たちがリラックスして学習に取り組めるような、親しみやすい空間を作り出していました。

番組の教育的側面を補強するものとして、関連書籍も出版されました。坪田耕三氏と田中博史氏が監修した『NHK学校放送 かんじるさんすう 1、2、3! ひらめきワーク』(日本放送出版協会、2005年8月発行、ISBN 978-4-14-011210-6)は、番組の内容をさらに深め、子供たちが家庭や学校で算数の学習を継続できるようにするための教材として活用されました。

番組の放送時間は、午前と午後の時間帯に設定され、多くの子供たちが視聴しやすいように配慮されていました。また、再放送も行われ、見逃した回を視聴できる機会も提供されていました。

番組の主要な出演者として、「せんせい」役を務めたのは、坪田耕三氏（青山学院大学教授、当時筑波大学附属小学校副校長）と、田中博史氏（筑波大学附属小学校教諭）です。彼らは、教育現場での豊富な経験を活かし、子供たちに算数の面白さを伝えました。

番組制作には、多様なクリエイターが携わっていました。タイトル映像は南家こうじ氏、算数アニメーションは青木よしお氏が担当し、子供たちの興味を引く視覚的な要素を制作しました。音楽は柴草玲氏と高橋圭一氏が担当し、学習を楽しくするような明るい楽曲を提供しました。ナレーションは、雪野五月氏が担当し、子供たちに親しみやすい声で番組を盛り上げました。

『かんじるさんすう 1, 2, 3!』は、子供たちが算数に対する苦手意識を克服し、楽しみながら算数の基礎を身につけることを目指した、教育的価値の高い番組でした。番組は終了しましたが、その教育的な遺産は、関連書籍やインターネットアーカイブを通じて、今もなおアクセス可能です。

[外部リンク]
かんじるさんすう1, 2, 3！ - NHK放送史

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