がまかつ 日本列島釣りある記

『がまかつ 日本列島釣りある記』は、1985年10月6日から1989年3月26日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜日の朝8時から8時30分に放送されていた釣り番組です。テレビ朝日が制作し、釣具メーカーの「がまかつ」が単独でスポンサーを務めていました。

番組のメインとなる案内役は、初代の三笑亭夢丸が担当しました。夢丸が毎回異なるゲストと共に、日本各地の釣りスポットを訪れ、その土地ならではの釣りを楽しむ様子が放送されました。番組内では、釣りをする様子だけでなく、その土地の美しい風景や文化も紹介され、視聴者にとっても魅力的な内容となっていました。

番組のアシスタントは、時期によって交代がありましたが、番組末期には青木こずえがアシスタントを務めていました。彼女は夢丸の釣りをサポートしながら、番組を盛り上げる役割を担っていました。

番組のエンディングでは、がまかつの釣具がプレゼントされる視聴者プレゼントの告知が行われていました。これは、釣りファンにとっては非常に魅力的な企画であり、番組の人気を支える要素の一つとなっていました。

番組は3年半にわたり放送されましたが、1989年の春の番組改編により、日曜午前に報道・討論番組『サンデープロジェクト』がスタートすることになりました。これに伴い、日曜9時台後半に放送されていたメタルヒーローシリーズの放送時間が繰り上げられ、本番組は終了することになりました。

番組終了後、この放送枠は25年以上にわたり、東映制作の特撮テレビドラマが放送されることになりました。これは、特撮ファンにとっても馴染み深い枠として、長らく親しまれることになります。

三笑亭夢丸は、『がまかつ 日本列島釣りある記』の終了後も、がまかつが協賛する釣り番組『フィッシング・ナウ』に出演し、引き続き釣り番組で活躍していました。

ネット局での扱い

この番組は、テレビ朝日系列局だけでなく、系列外の高知放送でも同時ネットされていました。しかし、高知放送ではCMは、高知県内の釣具店各店のCMに差し替えられていました。また、エンディングのスタッフロールも途中でブルーバックの提供ゾーンに切り替えられていました。これは、地域に根ざしたCMを放送することで、地元視聴者へのアピールを狙ったものと考えられます。

一方で、系列局であっても遅れネットを行っていた局もありました。広島ホームテレビでは、この時間帯にテレビ東京系アニメ『オズの魔法使い』や自社製作ドキュメンタリー番組『新・ふれあいシリーズ』を放送していたため、本番組は遅れて放送されていました。このように、各局の事情により、番組の放送形態は異なっていました。

関連書籍

番組の人気に伴い、関連書籍も出版されました。『夢丸の日本列島釣りある記 名人の極秘仕掛け大公開』（三笑亭夢丸著、リヨン社）は、1987年5月に発行され、番組の内容をさらに深く掘り下げたものとなっています。この本は、釣り好きにとっては貴重な情報源であり、番組のファンにとっても楽しめる内容となっています。ISBNコードは4-576-87045-9です。

もう一度検索