きんきんギラギラ大放送

1975年、東京12チャンネル（現・テレビ東京）の夜8時枠を賑わせた音楽番組『きんきんギラギラ大放送』。愛川欽也さん（キンキン）が、持ち前の軽妙なトークで視聴者を引き込み、当時人気だった歌謡曲を次々と紹介する、生放送の音楽番組でした。

この番組は、愛川欽也さんが司会を務めた『きんきんケロンパ歌謡曲』、『きんレモ歌謡曲まいったタヌキの大放送』に続く、テレビ版DJ番組の第3弾にあたります。前番組と同様に、視聴者から寄せられたはがきや電話による楽曲リクエストを基に番組が進行されました。視聴者の皆さんからの熱いリクエストが、番組を彩る大きな要素だったと言えるでしょう。

番組の大きな特徴として、生放送であることが挙げられます。事前に収録された番組とは異なり、生放送ならではの緊張感と臨場感、そして何よりも、その場で起こるハプニングや、出演者たちの絶妙な掛け合いが、番組に独特の面白さと魅力を与えていました。

そして、もう一つの特徴は、愛川欽也さんとの絶妙なコンビネーションを見せた、パートナーの児島美ゆきさんの存在です。愛川欽也さん独特の軽快な語り口と、児島美ゆきさんの落ち着いた雰囲気のバランスは、番組全体の雰囲気を絶妙に調和させていました。二人の息の合った司会ぶりは、多くの視聴者から高い評価を得ていました。

番組は、東京12チャンネル局内テレビスタジオのサブ（副調整室）から放送されました。当時としては最先端の設備が整えられたスタジオで、最新の技術を駆使して、高品質な映像と音質で番組を届けていました。その技術力も、番組の魅力の一つだったと言えるでしょう。

しかし、この『きんきんギラギラ大放送』は、わずか2クール（半年）で放送を終了しました。その理由は、番組改編や視聴率などの様々な要因が考えられますが、詳細な情報は現時点では明らかになっていません。

短い期間の放送でしたが、『きんきんギラギラ大放送』は、視聴者から多くの支持を集め、熱狂的なファンも多くいました。愛川欽也さんと児島美ゆきさんの軽妙なトークと、視聴者参加型の番組構成、そして生放送ならではの臨場感。これらの要素が合わさり、当時の人々にとって、忘れられない音楽番組の一つとして記憶に刻まれていることは間違いありません。番組が終了してからも、その名と、愛川欽也さんと児島美ゆきさんの姿は、多くの人の心の中に生き続けています。当時を知る人にとって、それは懐かしく、そして大切な思い出として、今も語り継がれているのです。

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