くたびれもうけの魚釣り

くたびれもうけの魚釣り：トムとジェリーの大騒動

『くたびれもうけの魚釣り』（原題：Down and Outing）は、1961年に公開されたトムとジェリーシリーズの一作品です。今回は、飼い主が釣りに出かけることに巻き込まれたトムとジェリーが、車内から湖上まで大騒動を巻き起こすドタバタ劇が繰り広げられます。

物語は、飼い主が釣りに出かける準備をしているところから始まります。トムは飼い主に気づかれぬようこっそりと釣りに同行しようとしますが、ジェリーもまた、トムを出し抜いて車に忍び込もうとします。ここから、車内での激しい追いかけっこが始まります。ジェリーはトムをかわしながら車内を縦横無尽に駆け巡り、運転中の飼い主を巻き込みながら、ハラハラドキドキの展開が続きます。

ジェリーはトムを出し抜き、うまく車に乗り込みます。運転席の下に隠れたり、後部座席を走り回ったりと、ジェリーはトムを翻弄し続けます。トムはジェリーを捕まえようとしますが、ジェリーは巧みにその手を逃れていきます。運転中の飼い主は、トムとジェリーの騒動に巻き込まれ、何度も危険な目に遭います。

激しい車内バトルの末、彼らはようやく湖に到着します。しかし、騒動はそこで終わりません。トムはジェリーと勘違いして、飼い主の靴をオールで殴ってしまいます。当然、飼い主は激怒し、トムをこき使うことにします。トムは荷物を運び、ボートを漕ぐ係を命じられます。

ボート上でもトムとジェリーは騒動を起こします。トムはジェリーをボートから追い出そうとしますが、ジェリーはトムの釣り糸を飼い主の靴に引っ掛けます。トムは魚がかかったと思い込み、釣り糸を引っ張ると、なんとそこにいたのは怒り狂った飼い主でした。飼い主は湖に転落し、トムは再び飼い主の怒りを買ってしまいます。

最終的には、トムは縄で縛られ、バケツに入れられてしまいます。飼い主とジェリーは、釣った魚をトムに容赦なくぶつけます。トムは涙ながらに、家でおとなしく昼寝していればよかったと後悔するのでした。一方、飼い主とジェリーは、何事もなかったかのように釣りを楽しみます。

この作品では、トムとジェリーのコミカルなやり取りだけでなく、飼い主の意外な反応や、車内でのスリリングな展開など、見どころが満載です。トムとジェリーが織りなす、予測不能なドタバタ劇は、最後まで飽きさせません。軽快なテンポと、個性豊かなキャラクターたちが織りなす、笑いとスリルに満ちた作品です。

登場キャラクター

トム: 飼い主の釣りに同行しようとするが、ジェリーに邪魔されっぱなし。ジェリーを捕まえようとするも、逆に飼い主に怒りを買ってしまう不運な猫。
ジェリー: トムを出し抜き、巧みに策略を巡らせてトムを翻弄するネズミ。
飼い主: トムとジェリーの騒動に巻き込まれるも、最後はトムを懲らしめて釣りを楽しむ。
他車の運転手: 飼い主の脇見運転に気づき、注意するドライバーたち。

備考

この作品は、オープニングで「トムとジェリーのテーマ」が効果音に被ることなく聞ける、珍しい作品として知られています。そのため、日本のテレビ放送版では、この作品がオープニングに使用されている可能性が高いと言われています。

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