くちづけのネックレス

くちづけのネックレス

チューリップが1986年3月31日にリリースしたシングル「くちづけのネックレス」は、彼らの通算30枚目のシングルです。この曲は、バンドにとって新たなメンバーの参加を経て生まれた初の作品であり、音楽的な変革の一端を示しています。

新たに加入した丹野義昭や、これ以前からサポートメンバーとして活躍していた松本淳が参加することで、多様な音楽スタイルや表現が加わりました。また、過去のツアーに参加していた鈴川真樹、松本光雄、菊地圭介がレコーディングにも貢献し、さらなる厚みのある音を作り上げました。

「くちづけのネックレス」は、1986年の「愛のサン・ジョルディ」キャンペーンのイメージソングとしても知られています。温かく、心地よいラブソングというコンセプトのもとに制作され、聴く人に優しさや愛情を伝える曲に仕上がっています。

このシングルは、当時のスペインとの関係も反映されており、サクラダ・ファミリアの前から衛星中継で「夜のヒットスタジオ」に生出演した際には、鈴川真樹を含むメンバーがそのパフォーマンスを披露しました。このように、バンドは新しい試みに挑みながら、観客との距離を縮める努力をしていました。

収録曲情報

1. くちづけのネックレス
- 作詞・作曲：財津和夫
- 編曲：チューリップ

2. ジンク・ホワイト
- 作詞・作曲：宮城伸一郎
- これは宮城にとって初めてのシングルカップリング収録曲となりました。

クレジット情報

TULIP メンバー

• - KAZUO ZAITSU
• - SHINICHIRO MIYAGI
• - JUN MATSUMOTO
• - YOSHIAKI TANNO

スタッフ

• - 制作: Fumie Kaneko
• - ディレクション: Wataru Shimamura (Criket)
• - エンジニア: Kono Yoshiyuki, Hiroshi Saito, Katsushi Hatakeyama
• - チーフマネージャー: Eiji Okada, Hiroshi Ichii
• - 機材スタッフ: Minori Fujisako
• - 録音スタジオ: YAMAHA R&D Studio, Yz Studio
• - カバーデザイン & 写真: Teruhisa Tajima
• - メイク、ヘア、スタイリスト: Keiko Kondo
• - アートコーディネーター: Keiko Hidaka

サポーティングミュージシャン

• - MASAKI SUZUKAWA (ギター)
• - MITSUO MATSUMOTO (ギター)
• - KEISUKE KIKUCHI (キーボード)

さらに、コスチュームはBERGMANによるもので、視覚的な美しさも演出されています。音楽の質とともに、視覚的な要素も大切にされていたことがわかります。

「くちづけのネックレス」は、1986年の音楽シーンにおいて重要な役割を果たした作品の一つであり、チューリップの多様な音楽的試みを示していると言えるでしょう。

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