くっきーの「図工の時間」

「くっきーの『図工の時間』」は、2018年12月18日にフジテレビで放送されたユニークな工作バラエティ番組です。お笑いコンビ「野性爆弾」のくっきー！が自身初の冠番組として企画・出演し、その独創的な世界観を遺憾なく発揮しました。この番組は当初、主に関東ローカルで放送されましたが、後に一部地域でも順次放送されました。

番組の中心となるコンセプトは、「ゲストの持ち込んだ不要な私物を素材として、くっきー！が唯一無二のアート作品を創造する」というものです。ゲストは、自宅にある「もう使わないけれど捨てるには忍びない」といった品々を持参し、それらをくっきー！が「図工の時間」と称して、驚きの発想で新たな作品へと生まれ変わらせます。

番組では、くっきー！が「図工の先生」として登場し、助手の「図工のお姉さん」と共に進行します。ゲストが披露する私物に対し、くっきー！はその場でインスピレーションを得て、ハサミやノリ、絵の具などを駆使して大胆に変形・組み合わせを行います。その過程は、見る者にとって予測不能であり、常識にとらわれない「くっきーワールド」が炸裂します。完成した作品は、元の素材からは想像もつかない、シュールで個性的なアート作品となり、ゲストや視聴者を驚かせます。単なる工作番組ではなく、くっきー！ならではの独特な視点やユーモア、哲学が随所に散りばめられ、バラエティ番組としての面白さも追求されています。

番組を彩る出演者として、メインMCとアート制作を務めるのは、もちろん野性爆弾のくっきー！です。「図工の先生」として、時に厳しく、時に飄々とした態度でゲストや作品に向き合います。アシスタントとして、当時フジテレビアナウンサーだった久慈暁子が「図工のお姉さん」として出演し、くっきー！の奔放な進行をサポートしました。番組の進行役として、和多田美咲がナレーションを務め、独特な世界観を彩りました。ゲストとしては、シンガーソングライターの青山テルマさんや、人気漫画「キン肉マン」などで知られる漫画家ユニット「ゆでたまご」のメンバーである嶋田隆司先生などが登場し、彼らの持ち寄った私物がアートの素材となりました。

本番組は、フジテレビによって制作されました。多くのスタッフが、くっきー！の独特な世界観を映像として表現するための美術、技術、編集作業など、多岐にわたる役割を担いました。制作協力として全力カンパニーが携わっています。

「くっきーの『図工の時間』」は、不要な物に新たな価値を見出す「アート」という切り口と、くっきー！の唯一無二の個性が融合した、実験的かつ魅力的なバラエティ番組でした。その斬新な企画は、多くの視聴者に強い印象を残しました。

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