くまたんち

『くまたんち』 ~ ニンテンドーDS専用ゲーム

『くまたんち』は、2008年9月25日に発売されたニンテンドーDS専用のシミュレーションゲームで、アシナガおじさんの同人ゲームを基に、ヴァニラウェアが製作した作品です。ディンプルから販売され、シガタケがキャラクターデザインを手がけています。このゲームは、同じくアシナガおじさん制作の『ハバネロたんハウス』からシステムや操作性を引き継いでいます。

ゲームの概要

物語は、主役のくまたんが「おんぼろ動物園」から「にぎわい動物園」に預けられ、改装工事が完了するまでの2週間の間、プレイヤーが飼育員となってくまたんの世話をするというものです。プレイヤーは、くまたんの育成や気分を管理しながら、彼女との絆を深めていきます。

ゲームシステム

リアルタイムでの育成

ゲームはリアルタイムで進行し、DSの内蔵時計とリンクしています。2週間が経過すると自動でエンディングを迎える仕組みです。ゲームを一時停止している間も、経過した時間に応じてくまたんのパラメーターが反映されます。

パラメーターの管理

くまたんのパラメーターは、気分、空腹度、プレイヤーへの好感度が表示されます。

• - 気分：5つの感情（「かなしい」「いかり」「たのしい」「うれしい」「なまいき」）に応じて、くまたんの行動が変化します。たとえば、気分が良ければアクションを積極的に行い、反対に気分が悪いと反応が鈍くなります。
• - 空腹度：時間が経つと空腹度が減っていき、「いっぱい」から「はらぺこ」までの段階があります。空腹状態が続くとお稽古に集中できなくなるため、適切に食事を与える必要があります。
• - 隠しパラメーター：画面には見えませんが、くまたんの人気なども管理され、これに基づいて様々な要素が影響を及ぼします。

「なでなで」と「デコピン」

ゲーム内では、くまたんを撫でる「なでなで」と、軽く突く「デコピン」を行えます。これらはくまたんの機嫌ややる気に直接影響を与え、正しい使用を促したり、失敗を指摘したりする手段となっています。

写真撮影の楽しみ

くまたんが家具や遊具でアクションをしたシーンをカメラで撮影し、ショップで売ることができます。写真には、フレーミングやタイミングといった評価要素があり、これにより売値が変化します。高評価の写真は高値で売れるため、プレイヤーには戦略が求められます。

定期イベント

「くまたんショー」や「おけいこ」といった定期的に発生するイベントがあり、くまたんの成長や人気を随時確認することができます。また、個々の芸にはレベルがあり、成功率に関わります。ショーの成否によって得られるおひねりも変化します。

キャラクター

くまたん

ゲームの主人公であるツキノワグマの女の子。改装中の動物園から預けられ、プレイヤーとのふれあいを通じて成長していきます。食べることが大好きで、特にハチミツには目がありません。

らびたん

ウサギの女の子で、ちょっと不思議な行動が特徴です。面倒見が良く、時にはブラックな一面を見せることもあります。

ねこくん

動物園に現れる黒猫の男の子。自称一匹狼で、くまたんにはちょっと辛辣な言葉を投げることもありますが、根は優しいキャラクターです。

その他の登場キャラクター

とらのおねえさんやうしのおねえさん、園長など個性豊かなキャラクターたちが、物語を彩ります。

まとめ

『くまたんち』はシミュレーションや育成、写真撮影といった要素を組み合わせた、愛らしいキャラクターと共に楽しめるゲームです。プラットフォームがニンテンドーDSで、リアルタイムで進行する中で、プレイヤーがくまたんの世話をしながら様々な体験を味わいます。

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