くらべるくらべらー

『くらべるくらべらー』

概要

『くらべるくらべらー』は、2010年11月10日から2011年7月20日まで、TBS系列で放送された毎日放送（MBS）が手がけた情報・バラエティ番組です。本番組の放送時間は毎週水曜日の21:00から21:54（JST）であり、初回は特別に2時間スペシャルとして放送されました。全編がハイビジョン制作で、視覚的にも楽しめる内容となっていました。

この番組は、そのタイトルが示す通り、さまざまな事象を「比較する」というテーマを中心に展開されました。番組のMCには、お笑い界の大御所である志村けんが起用され、彼の持ち味を活かした軽快なトークが視聴者の心をつかみました。また、プレゼンターには中山秀征、バナナマンの設楽統、小林麻耶（元TBSアナウンサー）が参加しました。設楽の相方である日村勇紀もレギュラーパネリストとして番組に関わっていました。

韓流シフトとその影響

2011年4月以降、この番組は新たな方向性として日本と韓国の芸能界を比較する内容にシフトしました。この変更に伴い、韓国のタレントや歌手に関する企画を毎週放送する形を取り、実質的には韓流・K-POP情報番組となりました。しかし、このリニューアルは視聴率に悪影響を及ぼしました。韓流に興味のない視聴者が増えたことから視聴者離れが進み、番組の人気は著しく低下。志村けんも自身の公式ブログにて、2011年7月20日をもって番組終了を発表しました。最終回は21:00から22:48までの拡大版として制作されました。

最終回の様子

最終回では、番組の最後に志村が「オーストラリアでは『アイーン』という言葉は『元気を出して』という意味である」と説明した後、出演者全員で「アイーン!!」と叫んで番組が締めくくられました。このシーンは、番組の象徴的な瞬間として記憶に残り、多くのファンにとって感慨深いフィナーレとなりました。

出演者

本番組には多彩な出演者が揃いました。MCを務めた志村けんは、そのユーモアで視聴者を楽しませ、プレゼンター陣の中山秀征や設楽統、小林麻耶もそれぞれの持ち味を活かしました。日村勇紀、山崎弘也などのレギュラーパネラーが、さまざまな視点から情報を提供し、番組を盛り上げました。また、ナレーションは金沢寿一と高山みなみが担当し、視聴者に親しみやすく情報を届けました。

制作背景とスタッフ

番組は様々なスタッフによって支えられ、構成作家、リサーチチーム、技術スタッフなど、多くの人々が関与していました。特に、番組終了時点での重要なスタッフには、構成作家の北本かつらやたむらようこ、音声の篠良一などが挙げられます。彼らの協力によって、番組は質の高い情報とエンターテイメントを提供していました。

事故の発生

残念なことに、2010年12月5日に大阪府堺市で行われたサッカー企画の収録中に事故が発生しました。この企画では、Jリーグの選手と子どもたちによる試合が行われましたが、収録中に小学校3年生の男子児童が転倒し、さらには他の児童に踏まれる事故が起こりました。この児童は左肘骨折の重傷を負いましたが、収録は予定通り行われ、2011年1月26日に放送されました。

『くらべるくらべらー』は、情報とエンターテイメントを融合させ、多くの人々に親しまれた番組としてその名を残しています。

もう一度検索