くるみ割り人形 (石川ひとみのアルバム)

『くるみ割り人形』

1978年12月21日にリリースされたこのアルバムは、石川ひとみにとって初めてのオリジナル作品です。日本の音楽シーンに新たな風を吹き込むための重要な一歩を踏み出したこのアルバムは、NAVレコードから発売されました。全体のテーマは、少女から大人へと成長する過程の複雑な心情を描いています。

このアルバムには、タイトル曲の「くるみ割り人形」をはじめ、複数の楽曲が収録されており、聴く人に感動や共感を与えています。特に「くるみ割り人形」はA面の1曲目として位置づけられており、シングルとしても発表されました。また、B面の1曲目もシングルとしてリリースされています。

編曲とその役割

アルバムの多くの楽曲は大村雅朗によって編曲されており、これが楽曲の魅力をより引き立てる結果となっています。A-5とB-1以外の楽曲も彼の手によるもので、聴きやすいメロディとともに深い感情を引き出すようなアレンジが施されています。アーティストとしての石川ひとみの成長を感じさせる楽曲群であり、彼女の独自の世界観が色濃く反映されています。

特典と再リリース

このアルバムのLP版には、特典として特製ポスターが封入されており、そのポスターにはバレリーナの姿をしたひとみの写真が掲載されています。ファンにとってはコレクションの一部としても貴重なアイテムです。また2004年には、「78-83 ぼくらのベスト2 石川ひとみ CD-BOX」というアルバムが制作され、このオリジナルアルバムの楽曲がデジタル音源として再リリースされました。

収録曲

このアルバムには、以下の曲が収録されています。

Side A

• - くるみ割り人形：作詞 - 三浦徳子、作曲 - 馬飼野康二、編曲 - 大村雅朗
• - アリスのひとりごと：訳詞 - 三浦徳子、作曲 - Donald Ray Webb、編曲 - 大村雅朗
• - サムシング・フォーリン・ダウン：作詞・作曲 - 小室とまと、編曲 - 大村雅朗
• - 雨に誘われて：作詞 - 三浦徳子、作曲・編曲 - 大村雅朗
• - ピピッと第六感：作詞 - 三浦徳子、作曲 - 丹羽応樹、編曲 - 竜崎孝路

Side B

• - 右向け右：作詞 - 三浦徳子、作曲 - 宮川泰、編曲 - 竜崎孝路
• - フェミニン：作詞 - 三浦徳子、作曲 - 西島三重子、編曲 - 大村雅朗
• - ショッキング・ブルー：作詞 - 松岡つばめ、作曲 - 大塚博堂、編曲 - 大村雅朗
• - この窓をあけて：訳詞 - 小林和子、作曲 - Gilbert Francis、編曲 - 大村雅朗
• - タイトロープ：作詞 - 岡田冨美子、作曲 - 馬飼野康二、編曲 - 大村雅朗

このように『くるみ割り人形』は、石川ひとみを象徴する大切な作品であり、彼女の音楽キャリアのスタート地点でもあります。また、歌の背景やメッセージ性を理解することで、より一層アルバムの魅力を感じられるでしょう。

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