くるりんバス (立川市)

くるりんバス: 立川市のコミュニティバス

東京都立川市が運営する「くるりんバス」は、市民バスとして親しまれ、地域住民の足として重要な役割を果たしています。２００２年に運行が開始され、以来市内の多様なルートを通じて、便利な交通手段として市民の生活に密着した運行を行っています。

運行の背景と目的

「くるりんバス」の誕生は、立川駅北口に位置する立川市女性総合センターを起点とし、運賃はわずか100円です。市内の行政施設や主要スポットへアクセスしやすくすることを目的とし、北側「きたくるりん」と南側「みなみくるりん」のルートを設定しました。しかし、当初は交通機関が不足していた市北西部の住民からの要望を受けて、2005年に新たに「にしくるりん」が追加されました。

運行ルートの変更と発展

2005年12月に北ルートと南ルートの見直しが行われ、北ルートは武蔵砂川駅へと伸び、西ルートとの接続も可能にしました。それにより便利さが向上し、実際に市民の利用が増加しました。2010年には市役所の移転に合わせて、北ルートに新たな停留所を追加しました。さらに2012年には、西ルートを細分化し、松中団地を起点にした複数のルートが新設されました。

乗車人数の推移と運賃の改定

乗車人数に関しては、2007年度から2011年度にかけて、北ルートが平均300人、南ルートや西ルートにおいては200人前後の利用が確認されています。特に2014年度には北ルートだけで346人が利用するなど、その重要性が示されました。その後、2016年には運賃が大人180円、小人90円に改定され、同時に交通系ICカードへの対応が進みました。

ルートの再編と実証運行

2016年には「コミュニティバス再編計画」が策定され、運行継続基準が設立されるなど、さらなる改善が図られました。2017年の実証運行の結果、一定の収支基準を達成したルートが本格運行に移行し、利用者のニーズに応えつつ持続可能な運営を目指しています。 結果として、「西砂ルート」と「錦ルート」が本格運行に入った一方で、収支が芳しくなかった一部ルートについては見直しが行われています。

現行の運行ルート

現在の「くるりんバス」の運行ルートには、西砂ルート、錦ルートがあり、平日運行の砂川支線と曙支線も設けられています。このように、立川市内の移動を支える「くるりんバス」は、市民の日常生活に欠かせない存在となっています。

車両とキャラクター

「くるりんバス」には、特色のある車両が用意されており、特にウサギのキャラクター「くるりん」のイラストが印刷された専用車両が目を引きます。このキャラクターは立川市の公式キャラクターにも選ばれ、市民から愛され続けています。立川駅北口には「くるりん」の立像も設置されており、地域のシンボルとして親しまれています。

まとめ

「くるりんバス」は立川市におけるコミュニティバスとして、地域住民が必要とする交通手段を提供し続けています。利便性の向上とともに、地域とのつながりを深めるため、今後もさらなる発展が期待されています。生活の中で「くるりんバス」を利用することで、立川市の魅力を再発見することができるでしょう。

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