くる梨

くる梨（くるり）

くる梨（くるり）は、鳥取県鳥取市で利用されているコミュニティバスです。このバスは、地域住民と観光客の移動を便利にすることを目的としています。特に中心市街地を循環する運行形態をとっており、市民生活の利便性向上に寄与しています。

バスの運行の背景と概要

かつて鳥取市内には、中心市街を循環するバス路線が存在せず、市民の移動は非常に不便でした。この問題を解決するために、鳥取市はコミュニティバスの運行を開始しました。2004年に正式運行が開始され、以後、年間約25万人の利用者がこのサービスを利用しています。運行は日本交通と日ノ丸自動車に委託され、赤、青、緑の三つのコースが設定されています。利用者が円滑にサービスを利用できるよう、時刻表サイト「バスネット」に加入して情報を提供しています。また、毎年1月1日はすべての便が運休となるルールがあります。

くる梨の沿革

くる梨は2002年10月に第一次実験運行を開始しました。翌年の4月には第二次実験運行が行われ、ここで初めて定期券が発売されました。本格運行が始まったのは2004年1月3日で、以降、様々な取り組みがなされています。たとえば、バイオディーゼル燃料の試験導入や、新しいデザインのバス車両の導入など、環境にも配慮した施策を進めてきました。2013年には新たに緑コースが設定され、電子マネーの導入も行われました。

最近の変化としては、2023年には交通系ICカード「ICOCA」が導入され、大人の運賃は100円、小学生や障がい者は半額の50円という料金体系が実施されています。定期券の料金も大人3000円、小学生1500円と設定されており、さらなる利用促進が図られています。

運行ルートと車両について

くる梨の運行ルートは以下の通りです。

• - 赤コース（左回り） ：中心市街地を経由し、バスターミナルを起点に多数の停留所に停車します。
• - 青コース（右回り） ：AコースとBコースが交互運行されており、市内の様々な地を結んでいます。
• - 緑コース（右回り） ：このコースもバスターミナルを起点にしており、市の北部を中心に運行されています。

車両は日野自動車のポンチョ（小型バス）を使用しており、すべてがバリアフリー対応となっています。また、デザインの刷新も定期的に行われ、新しいデザインのバス車両が導入されています。

利用時の注意点

利用者は、利用時にICカードのチャージについても注意が必要です。バス車内でのチャージができないため、事前に充填を済ませておくことが推奨されます。出発時間はコースごとに異なり、平日に運行される便を把握しておくことが重要です。特に、青コースや緑コースは経路が頻繁に変更されることもあるため、最新情報を確認することが大切です。

まとめ

鳥取市のコミュニティバス「くる梨」は、地域住民や観光客の交通利便性を高める重要な交通手段です。これからも市内の移動を支える役割を果たし、さらなるサービス向上が期待されています。

もう一度検索